ジュールとジムは、情熱的で奔放な女性カトリーヌに恋をする。ジムへの想いを胸に秘めたままジュールと結婚した彼女だが、ジムとの再会で再び二人に愛の炎が燃え上がる。しかし、小さな食い違いでジムは彼女から離れていく。ある日出かけた河岸で、カトリーヌはジムをドライブに誘い、壊れた橋に向かってスピードを上げた。 三角関係の心理を見事に描いた本作は、ジャンヌ・モローの輝くばかりの美しさが圧倒的な魅力となった一遍。

 フランス、ヌーヴェル・ヴァーグの決定打と言わしめたジャン=リュック・ゴダール監督の最高傑作。警官を殺してパリに逃げて来た自転車泥棒のミシェルは、アメリカ人の恋人パトリシアとお互い自由で束縛のない関係を楽しんでいた。そんなある日、彼の元に警察の手が及んでくる。パトリシアはミシェルの愛を確かめる為、彼の居場所を警察に密告、そして彼にも同様に警察が追ってきた事を伝えるが……。

ナチス占領下のフランスを舞台に、女優、その夫である演出家、女優の相手役の男優という3人がおりなす愛をめぐる葛藤を、現実と舞台という二重構造の中で描いたトリュフォーの渾身作。セザール賞で作品賞、監督賞、主演男女優賞など主要10部門を独占し、トリュフォーを名実共にフランス映画界のトップの座に押し上げた長編第19作。ヒロインには、トリュフォー作品「暗くなるまでこの恋を」のドヌーヴが久しぶりに起用され、美しさをたっぷりと披露。共演はトリュフォーの次作「隣の女」にも続けて出演したG・ドパルデュー。 1942年、パリ。ユダヤ人の劇場支配人兼舞台演出家のルカは南米に逃亡したと偽装しつつ、劇場の地下でひそかに潜伏し、劇場の看板女優である妻マリオンを主演女優にし、何とか芝居の上演を続ける。そんな事情も知らず、新たに芝居に加わった男優ベルナールは美しいマリオンに夢中になるが、マリオンはそんなベルナールに冷たい素振り。だが通風管から聞こえる2人の芝居から、ルカはマリオンがベルナールを愛していると気づく。

250ccクラスのバイクレーサー、バドは、東海岸でのレースを終え、次のレースが開催されるカリフォルニアへと移動中。その道中でさまざまな人々に出会うが、彼の心は愛していながら別れてしまったかつての恋人デイジーへの思いで溢れていた。