猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザーが率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐に復讐するため、オランウータンのモーリスらと共に旅立つ。

若い男と中年男の2人は、綿密な計画のもとに富豪の娘を誘拐する。彼女の名はアリス・クリード。囚われたアリスは、恐怖のどん底に陥りながらも生き抜く希望を捨てない。首謀者らしき中年男が外出中に反撃を試みたアリスだったが、誘拐犯の若い男が驚愕の告白をする。その瞬間から、誘拐犯とアリスの関係はねじれ、3人の力関係が幾たびも逆転していく。200万ポンドを手に入れるための用意周到な誘拐計画が、一転、3人の生き残りをかけた闘いへと突き進む。

仏教系の大学に通う清水四郎は、恩師の矢島教授の下で彼の一人娘の幸子と婚約していたが、謎めいた笑みを浮かべる同窓の田村がしつこくつきまとってくるため、彼の誘惑から逃れようとして逆に次々と罪を重ねていく。まもなく、幸子を自動車事故で亡くしてしまった四郎は実家へ戻るが、そこに住む画家の谷口円斎の娘で幸子にそっくりなサチ子と恋に落ちる。しかし、田村に加えて四郎に轢き逃げされたヤクザの志賀恭一の情婦が復讐しようと後を追ってきたため、四郎は吊り橋でもみ合っているうちに2人を殺害してしまう。 その晩、四郎の父の剛造が経営する老人ホーム「天上園」の創立十周年記念パーティーでは集団食中毒が発生し、入所老人たちが全員死亡。更に復讐にやってきた志賀の母が酒に毒を盛ったことで、四郎も剛造もすべての人間が悶死する。死の間際、地獄へ落ちる幻想を見た四郎は、そこで会った幸子の霊から彼女が四郎の子を身ごもっていたことや、その子も水子になって地獄へ落ちていることを告げられる。四郎は我が子を見つけるべく、八大地獄の修羅場をさまようのだった。

九死に一生を得て助かったFBI捜査官ストラムは、傷一つ負わずにゲームから生き残ったホフマン刑事こそジグソウの後継者ではないかと疑う。一方、ジグソウ生前に弁護士に預けられた遺言と遺品を見て衝撃に襲われるジグソウの元妻、ジル。そして、コンクリートの床の上で5人の男女が目覚めると、犬の首輪に繋がれ、V字型の大きな刃がセットされていた…。新しいゲームの仕掛け人は、果たして、ホフマン刑事なのだろうか? そしてジグソウの遺言の内容、ジルが驚愕した遺品とは何なのだろうか?

サミュエル・フラーがペルーで撮影する西部劇のスタントマンが、スタッフたちの狂乱に冷め、やがて酒とドラッグにはまりながら幻覚のなかに息絶えていく様を幻想的なイメージを錯綜させて描く。

イラクで恋人を失ったジャーナリストのトマス・アンダース(ルパート・フレンド)は、戦場への取材に再び赴くを決め、民族紛争に揺れるグルジアへと向かう。2008年8月8日未明、ロシアの軍事介入によって戦争が始まり、彼はロシア軍の非武装地帯への空爆を告発しようとする。しかし、世間は北京で開催中のオリンピックに目が向いており、この事態を報道しようとするメディアはなかった。