若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、その死体を川に流すという残忍な連続猟奇殺人が発生した。 犯人の仮称を冠し“バッファロー・ビル事件”と呼ばれるこれを解決するため、FBI訓練生のクラリスは、クロフォード主任捜査官からある任務を課される。それは、元は天才的な精神科医であり、自分の患者を食したため現在は州立精神病院に措置入院されているレクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの精神状態を解明させるというものだった。 クラリスから依頼されたレクターは、その引き換えとしてクラリスに、彼女自身の過去を語らせる。

ごく平凡な人生を送っていた男オ・デスは、意識を取り戻すと、狭い監禁部屋にいた。その後15年間、理由も分からないまま監禁され続け突然解放される。いったい誰が!?何の目的で!?若い女性ミドの助けを借りて復讐を誓うデスのもとに現れた謎の男ウジン。彼はデスに5日間で監禁の理由を解き明かせと、お互いの命を賭けた「ゲーム」をもちかける。そこには想像を絶する、恐るべき策略がめぐらされていた…。

 アメリカ中北部の田舎町を舞台に、偽装誘拐が引き起こす惨劇とそれに関わる人々の奇妙な姿を描いたユニークな犯罪ドラマ。  ミネソタ州ミネアポリスに住むカー・ディーラーのジェリー・ランディガード(W・H・メイシー)は借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。誘拐を実行するのは、前科者の従業員から紹介された妙な二人組、カール(S・ブシェミ)とグリムスラッド(P・ストーメア)。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージ・ガンダーソン(F・マクドーマンド)は事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく……。  コーエン兄弟はその特異な作風で知られる、80~90年代アメリカ・インディペンデント映画界の雄だが、この作品はその真価がもっとも発揮された一編と言っていいだろう。実話を基にしているとはいえ、ほとんどは創作だというストーリー自体の面白さももちろんだが、個々のキャラクターのおかしさとさりげなくも効果的な台詞の数々は、ドラマの完成度を極限まで高めている。雪に覆われた白い町で起こる血みどろの物語。まさに“白のフィルム・ノワール”と呼んでもいい。カンヌ映画祭で監督賞に輝いただけでなく、アカデミーでは主演女優賞と脚本賞も獲得した逸品。

独裁国家となった未来のイギリス。TV局で働くイヴィーは外出禁止時間帯の夜に秘密警察に見つかり、絶体絶命の危機に見舞われたところを、"V"とだけ名乗る仮面の男に命を救われる。しかし、"V"と名乗るその男は、国家を相手にひとりテロ活動を続け、クラシック音楽の調べにあわせて街を爆破、TV局を不法占拠し、政府要人を暗殺していく、正体不明、経歴不詳、善か悪かの判別不能の男だった。1605年に国王の圧制に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、イギリスの反逆精神の象徴となったその日、11月5日-ガイ・フォークス・デイ-に、国民の決起を呼びかける"V"。正義か、犯罪か。"V"とは一体何者なのか?"V"と出会い、自分自身についての真実をも知るようになったイヴィーは、図らずも"V"の協力者となり、自由と正義を取り戻す革命のために立ち上がったー。

恋愛小説「ミザリー」シリーズのベストセラー作家ポールは純文学に転向しようと、シリーズの主人公の女性ミザリーの死をもってシリーズを完結させる。山中のロッジで私小説第1作を書き上げた彼は吹雪の中、家路を目指すが、車は事故に遭い、彼も重傷を負う。そんなポールは近くに住む元看護師アニーに救われるが、彼女は「ミザリー」の熱狂的ファン。彼を手厚く看護してやるが、出版された「ミザリー」最終刊を読むと豹変する。

狡猾な男ダルトン・ラッセル率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。

ボクシング韓国代表という異色の経歴を持つ女優イ・シヨンが主演を務め、妹を守るため立ち上がった姉の壮絶な戦いを描いたバイオレンスアクション。元警護員で過剰防衛により服役していた女格闘家イネは刑期を終え、障害を抱える妹ウネのもとへ帰ってくる。ようやく普通の暮らしを取り戻したかに思えた矢先、妹が学校へ行ったまま帰ってこなくなってしまう。心配したイネは学校に問い合わせ、警察にも届け出るが誰も真剣に取り合ってくれない。必死で妹の行方を探すイネだったが……。ドラマ「トッケビ」のパク・セワンが妹ウネを演じ、「神と共に」のイ・ジュニョクが共演。「のむコレ3」(2019年11月15日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。

1980年、スペインのアンダルシア。湿地帯にある小さな町で、2人の少女の行方がわからなくなる。やがて彼女らは激しい拷問を加えられた果てに殺される。ベテラン刑事のフアンとマドリードから左遷されてきたペドロは、これまでにも似た事件が起きていたことを知る。調べを進めていくうちに、貧困、汚職、麻薬密売、小児性愛といった町と住人が抱える闇を目の当たりにするフアンたち。そんな中、新たな少女失踪事件が起きてしまう。<スペインの映画賞の最高峰であるゴヤ賞で、作品賞や監督賞などを受賞したミステリー。1980年のスペインを舞台に、少女強姦殺人事件を追い掛ける2人の刑事が事件の背後にあるさまざまな闇を目の当たりにする。メガホンを取るのは、『UNIT 7 ユニット7/麻薬取締第七班』のアルベルト・ロドリゲス。『アイム・ソー・エキサイテッド!』などのラウール・アレバロとアントニオ・デ・ラ・トレらが結集する。緊張感に満ちあふれた物語とタッチに圧倒される。>

最愛の息子は誘拐され、傷を負って発見された。弁護士である母は、自らの手で犯人に正義の鉄槌を下すことを決意。やがて、事態は制御不能の混乱に陥ってゆく。

息子を交通事故で亡くしたジェフは、目覚めると食肉工場の地下室にいた。扉を開けると、そこには鎖につながれた3人の男女。最愛の息子を飲酒運転でひき殺した男、犯人に軽罪しか与えなかった判事、そして事故を目撃しながら証言しなかった女…。「俺は、息子を殺した人間たちを処刑するのか?」 一方、医者のリンは誘拐され、連れて行かれた地下室で、瀬戸際のジグソウと会う。彼の延命手術を成功させなければ、彼女にも死が待っている…。こうして新たなる「ゲーム」が始まった!

『ユージュアル・サスペクツ』の脚本を手がけたクリストファー・マッカリーが初監督を務めたクライム・サスペンス。ある男女が、大富豪・チダック夫妻が代理出産を依頼した女性を身代金目的で誘拐するのだが……。

ジグソウと弟子アマンダは死んだ。ジグソウ最後のゲーム現場でパズルを解こうと奮闘するホフマン刑事。ケリー刑事殺害のニュースを聞いたFBIからストラム捜査官とペレーズ捜査官も駆けつける。しかしその頃、ジグソウに関わって唯一生き残っていたSWATのリッグが、新たなゲームに強制参加させられていた。与えられた時間は90分。すべての罠をクリアして旧友を救うことが出来るのか、それとも地獄の結末を迎えるのか。このゲームを操っているのは何者なのか?