リー・ウェイジエ(シャオ・ヤン)は妻のアユー(タン・ジュオ)、高校生の娘ピンピン(オードリー・ホイ)、幼い娘アンアンの一家4人で幸せな毎日を送っていた。リーは、信心深く穏やかな人柄で、地域の誰からも好かれていた。ある日、サマーキャンプに出掛けた長女のピンピンが、不良高校生スーチャット(ビアン・ティエンヤン)に睡眠薬を飲まされて暴行され、その様子をスマホで撮られてしまう。ネットに動画を上げると脅されたピンピンはスーチャットと揉み合いになり、誤って彼を殺してしまう。スーチャットは、警察局長ラーウェン(ジョアン・チェン)の一人息子だった。映画マニアであるリーは、愛する娘と家族を守るため、それまで観てきた膨大な犯罪映画のトリックを応用し、完璧なアリバイ作りに着手する―。

ソ連邦傘下の厳しい体制下にあった80年代ポーランド。自由と未来のために立ち上がった人々の戦いを、女性ジャーナリストの目を通して描く。巨匠アンジェイ・ワイダ監督が緊張感あふれる映像で見せる歴史大作。