筒井康隆の小説『時をかける少女』が原作であるが、原作の物語の映画化ではなく、原作の出来事から約20年後を舞台に次世代の登場人物が繰り広げる物語を描く続編である。

タリバン政権下で生きる少女とその家族にスポットを当て、その恐怖と苦しみを描き、2003年カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞した実力作。TV、映画、音楽が禁止されていたタリバン政権崩壊後初めてアフガン人の監督による、アフガンの映画が誕生したことの意味は重要だ。この作品で迫真の演技を見せた、マリナ・ゴルバハーリら次世代の才能を発掘した成果も大きい。アフガンの人々の日常生活に迫る記念すべき作品。

拳銃密売を手掛けるキャットは短気な情夫アルとアウトローな人生を送っていた。ある日、キャットは秘密裏に進めた密売が引き金となり、アルに手酷い暴力を振るわれる。キャットは意を決しそんなアルへの復讐に乗り出す。