5年間つきあった彼女にふられた警官223番(金城武)は、彼女のことが忘れられず、自分の誕生日に賞味期限を迎えるパイナップルの缶詰を買い続けている。寂しさを紛らわせようと、金髪の女性(ブリジット・リン)に恋をしてみるが、麻薬の運び屋として取引きに失敗した彼女もまた疲れ果て、そっけない。そんなどん底にいる2人は、行きずりの一夜を過ごす。同じころ、ハンバーガー・ショップの新入り店員フェイ(フェイ・ウォン)は、夜食を買いに来た警官633番(トニー・レオン)と出会う。彼に対して淡い恋心を抱いた彼女は、ある日偶然手に入れた彼のルーム・キーを利用してその部屋に忍び込むと、模様替えを始める・・・。

70年代テイストを前面に押し出した、クセ者スター勢揃いの、クエンティン・タランティークのクライム・サスペンス。 黒人スチュワーデスのジャッキー・ブラウンは、密売人の売上金をメキシコからアメリカに運ぶ副業を持っていた。だが、ひょんなことから逮捕され、捜査官レイに密売人オデールの逮捕に協力するよう強要される。オデールが証拠隠滅のために自分を消そうとしていることを知ったジャッキーは、関係者をあざむき、お互いに潰し合わせようとする。

大手航空会社ALJのベテランC.A.・相沢美晴(竹内結子)は突然、子会社LCCへの出向を命じられる。嫌々ながらも新会社に向かう美晴だがそこにいたのは、同じくALJから出向した社長の星(船越英一郎)と倒産したLCCから転職してきた統括管理部長の加茂川(向井理)だけだった。 華やかな勤務から一転、激安、コストカットの運営スタイルに戸惑う美晴。特に倒産を経験した加茂川のコストカットは極端で、美晴とは毎日のように対立する。加えて上野駅で街頭ビラを配ってまで集めたC.A.候補生はどれもこれも曲者ぞろいのど素人。最悪最低の出発に頭を抱え、全て投げ出そうと思う美晴だが、 偶然、星社長の「高速バスに勝ちたいなぁ」というつぶやきを聞いてしまう。そしてにっくき加茂川にも安全のコストだけは絶対死守するという信念があることに気づくのだった。

カート・ラッセルとスティーヴン・セガールが豪華共演した超高速スリリング・アクション。テロリストにハイジャックされたジャンボジェット機。地上800mの空間で展開するアクションは緊張と興奮の連続だ。

副操縦士の鈴木和博は機長への昇格訓練を受けており、今回のホノルル行きのフライトが昇格の分かれ目だった。教官が温厚な望月で安堵したのも束の間、望月が風邪をひき、代わりに厳格な原田が鈴木の教官を務めることになった。 一方今回のホノルル行きが国際線デビューとなるCA・斉藤悦子。だがその便には厳しいことで知られるチーフパーサー・山崎麗子も乗務していた。そしてグランドスタッフの木村菜採もまた仕事に限界を感じ辞めようかと考えていた。 ホノルル行きの便は離陸前の多様なトラブルがありながらも出発。機内では鈴木が原田の指導に戦々恐々とし、悦子は次々と繰り出される乗客の要求に右往左往。 そんな中、鈴木・原田のもとに、山崎麗子からキャビンで翼に何かがぶつかるのを見た乗客がいるとの知らせが入る。その直後、機のエアデータ・コンピュータが狂った表示を出し始めた。