同じタレント事務所に所属する自称映画女優のラナと、その後輩でデビューしたてのB級グラビアアイドル希美。彼女たちは、事務所が用意した2LDKのマンションで部屋をシェアし共同生活をしているが、内心では互いに相手の存在を疎ましく思っていた。ある時2人は同じオーディションを受けるが、その結果発表を翌日に控えた夜、ほんの些細なことからお互いのフラストレーションがついに爆発する。これまで溜まりに溜まってきた嫉妬とライバル心、不満や鬱憤が堰を切り、激しい口論が続く。いつしか互いの手には危険な武器が握られ…。  “限られた空間での2人の対決”という同じテーマ、同じ製作条件で、鬼才・堤幸彦監督と新鋭・北村龍平監督が競作したコラボレーション企画<DUEL>。本作はその堤バージョン。野波麻帆と小池栄子を主演に迎え、同居する2人の若手タレントが、ふとしたきっかけから内に秘めた感情が爆発、殺し合いに発展していくさまを描く。

サマーキャンプ場を舞台に、過去に少年たちのいたずらで全身に火傷を負った管理人クロプシーが大ハサミを持った殺人鬼としてキャンプ場にやって来る。

真利子(中越典子)の妹は、海が見渡せる高級マンションに引っ越してすぐにベランダから身投げをする。妹の突然の死を不信に思った彼女は、荷物の整理かたがた1303号室を訪れる。何か手がかりはないかと1302号室のドアをノックすると、その部屋に住む少女は、隣の部屋の女の人はみんな死んでしまうのだと不吉なことを言い始め……。