およそ2年間を通じ、海辺のシェアハウスではトータルで22人の若者たちがそれぞれ夢を追い掛けたり、恋をしたり、あるいは苦い失恋を経験したりという日々を送ってきた。紆余曲折はあったものの、彼らはその体験を胸に懐かしのシェアハウスから飛び立っていく。そんな中、てっちゃんこと菅谷哲也は自分なりの終着点を見つけられず、一人家に残される。
地方に暮らす女性たちの心情を描いた山内マリコの同名連作小説集を橋本愛、門脇麦、成田凌の出演、廣木隆一監督のメガホンで映画化。東京で就職したが、10年経って何となく地元に帰ってきてた27歳の「私」は、実家で暮らしながらタウン誌で記事を書く仕事をしているが、冴えない日々を送っていた。そんなある日、高校時代の仲間と久しぶりに会った勢いで、高校時代にみんなの憧れの存在だった椎名くんと会いに行くこととなった「私」の中に、椎名くんとの忘れられない過去が去来する。そして、東京への憧れと怖さを抱きながら地元を出ないまま、元彼である「椎名」を忘れられずに暮らしている「あたし」。日常に充足感を覚えることができない2人の女性と彼女たちが足りない「何か」を埋めてくれると期待されている1人の男性のそれぞれの思い、そして現実が描かれていく。「私」役を橋本、「あたし」役を門脇、椎名役を成田がそれぞれ演じる。