関ヶ原の戦いから14年。戦国の世は天下統一を目前にした徳川と復権を狙う豊臣方の対立が深まっていた。真田幸村は名将として世間から尊敬を集めていたが、実は男前な風貌と恵まれた幸運の連続で勝ちを収めてきただけの気弱な腰抜けだった。実際の自分と虚像との差に悩む中、彼は猿飛佐助と出会う。忍者の里から飛び出し、大きなことを仕掛けようとしていた佐助は、幸村を本物の英雄にすべく、仲間を集めて十勇士を結成する。

「仕掛人・藤枝梅安」映画シリーズ2作目

極悪非道な大名のため主君をうたれ、敵討ちのため十一人の暗殺隊が編成された。第一、第二の決死の暗殺計画に失敗しながらも、なおも敵の大名の行列を追い続け、日光街道の山深い宿場を最後の決戦場として、命を懸けた驚くべき皆殺し作戦を決行する侍十一人。なにが彼らを狂わせたのか――!?かつてない画期的手法で描かれる集団大アクションを中心に、武士の悲劇的な側面を浮き彫りにして、時代劇の面白さ、素晴らしさを追求した野心作。

江戸時代史の謎である甲府宰相怪死事件の真相をえぐる、スリルと興奮に満ちたサスペンス時代劇。四代将軍・家綱の世、大老・酒井忠清は甲府宰相・綱重を五代将軍に推すことによって政道をわがものにしようと企んでいた。この陰謀を破壊せんと軍学者・山鹿素行の下に結束した、十人の暗殺者の凄絶な争いを描く。

士道を捨て、冥府魔道に生きる鬼となった拝一刀とその子・大五郎、人呼んで子連れ狼の死闘と生き様を描いたシリーズ第4作!拝一刀と柳生軍兵衛との因縁の再会。そして妖しい童子の入墨を胸に持つ女、お雪とは…。元別式女・お雪の刺殺を請け負った一刀。その女は背には山姥、胸には乳をまさぐる童子の入墨を入れた異形の女だった。復讐を秘めたお雪とその父・仁兵衛の悲痛な覚悟。仁兵衛とお雪、一刀と大五郎。親子の悲しい宿命と、それぞれの死を賭した因縁の対決!

金はなくとも人が好い素浪人・牙狼之介。彼は、抜きざま三人、振り下ろしてまた五人と、あっという間に人を斬る、居合斬りの凄い奴!五社英雄監督に抜擢された夏八木勲が、主人公・牙狼之介に扮して大迫力の殺陣を披露した主演デビュー作。

重いムードは薄まり、コミカルさが加わったシリーズ第6作。盲目の渡世人・市は3年前、心ならずも自分が命を奪った男性の墓参りのため、赤城山に近い小さな村へ。そこでは農民たちの血と涙の結晶である千両箱が何者かに盗まれたばかりで、そこで市は犯人として疑われてしまう。市は自分の身の潔白を証明すべく、千両箱と事件の黒幕を見つけ出そうとするが……。

江戸時代、海坂藩の近習頭取・兼見三左ェ門は、藩主・右京太夫の失政の元凶である愛妾・連子を3年前に城中で刺し殺すものの寛大な処分によって再び藩主に仕えることに。亡妻・睦江のめいであり、身の周りの世話をしてくれる里尾との日々の中で生きる力を取り戻す。

牢を出たばかりの座頭市は、漁師・儀肋の家にやっかいになった。その小さな漁村では五右衛門一家が賭場を開き、市もつきに任せて遊んでいた。跡目を継いだばかりの若き五右衛門は宿場一体を仕切るために八州取締役に取り入ろうとしていた。大勝ちした市を撫然とした五右衛門一家が取り囲むが、女親分のおはんが取りなした。帰り道で市は刺客に襲われるが、得意な居合い斬りで片づけた。市は旅先で絵を描く浪人と知り合い、色を教えてもらった。その間も五右衛門一家の刺客が襲いかかるが、市の居合い斬りの前には歯が立たない。八州取締役は赤兵衛に五右衛門と対抗するために銃を買うことを勧めた。しかし、赤兵衛は五右衛門と八州が通じていることを知っており、市を用心棒に顧った。一方五右衛門は浪人を新しい用心棒に顧っていた。赤兵衛の宿場で八州は薄幸の少女おうめを手込めにしようとするが、市に斬られた。浪人は湯治場で一度市を見逃すが、五右衛門一家はついに赤兵衛一家を襲う。壮絶な斬り合いの末、赤兵衛は五右衛門の前に倒れた。その時坂の上から早桶が転ってきて、中から現われたのは八州の首を持った市だった。そして市は数十人の五右衛門一家の子分を絶滅させ、最後に五右衛門と浪人も倒すのだった。

金を満載した御用船が、佐渡を出航した矢先に何者かに襲われる。事件の噂は江戸中に広まり、金相場の値上がりでひともうけを考える庶民が金座へ押し寄せる騒ぎに発展。一方、主水ら仕事人のもとに、金座を預かる後藤家の女当主・千勢が現われ、死んだ船員たちの仇討ちを依頼する。敵の正体も数も判らない依頼に主水らは躊躇するが、仕事人のひとり、おむらだけは仕事を引き受ける。しかし地獄組と名乗る謎の集団に襲われる。