日野家の長男、正夫は親の希望に反して仏像に取り憑かれている毎日を送っていた。ある日、家族の留守中に美しい姉の百合と肉体関係を持ち、百合は妊娠した。正夫は姉を書生の岩下と結婚させ、自らは京都の仏師に弟子入りするのだったが…。