ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。ただし、それと引き換えに…… 掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。 これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語。

貧しいラテン系住民が住む学区の落ちこぼれ生徒たちが、一人の熱血教師のスパルタ授業によって大学入学の認定試験にパスするまでの実話を描いた感動作。

瀬川丑松(間宮祥太朗)は、⾃分が被差別部落出⾝ということを隠して、地元を離れ、ある⼩学校の教員として奉職する。彼は、その出⾃を隠し通すよう、亡くなった⽗からの強い戒めを受けていた。彼は⽣徒に慕われる良い教師だったが、出⾃を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで⼼を乱し、下宿先の⼠族出⾝の⼥性・志保(⽯井杏奈)との恋に⼼を焦がしていた。友⼈の同僚教師・銀之助(⽮本悠⾺)の⽀えはあったが、学校では丑松の出⾃についての疑念も抱かれ始め、丑松の⽴場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出⾝の思想家・猪⼦蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していく。猪⼦宛に⼿紙を書いたところ、思いがけず猪⼦と対⾯する機会を得るが、丑松は猪⼦にすら、⾃分の出⾃をカミングアウトすることができなかった。そんな中、猪⼦の演説会が開かれる。 丑松は、「⼈間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪⼦の⾔葉に強い感動を覚えるが、猪⼦は演説後、政敵の放った凶刃により命を落とす。この事件がキッカケとなり、丑松はある決意を胸に、教え⼦たちが待つ最後の教壇へ⽴とうとする―――。

ある日、国鉄蒲田操車場構内で扼殺死体が発見された。被害者の身許が分らず、捜査は難航した。が、事件を担当した今西、吉村の両刑事の執念の捜査がやがて、ひとりの著名な音楽家・和賀英良を浮かび上がらせる…。

雪深い鉱山の町を舞台に、共同経営の商売を始める流れ者の賭博師と売春婦を描いた、W・ベイティ×J・クリスティ共演、鬼才R・アルトマン監督による異色の西部劇。 雪深い北西部の鉱山町にやって来た賭博師マッケイブが、坑夫相手の女郎屋の建設を始める。女たちを引き連れてきたミラー夫人と共同経営することになた宿屋は好評を博するが、この地に新たな鉱脈がある見込んだ不動産業者が店の買収に現れた……。

16世紀末の英国が舞台の歴史ロマン大作。女王の愛を受けた貴公子オルランドは不老不死となり、その後400年にわたって世界を駆け抜ける。ヴァージニア・ウルフの原作を独創的アイデアで映画化。

1984年、国はリーダー的存在であるビッグ・ブラザーのもとに全体主義を敷き、他国と戦争を繰り返していた。ウィンストンの勤務する記録局では、過去から現在までの記事や文書など事実に至るものまで国家の意向で修正、削除し、国民への情報操作に余念がない。市民レベルにおいても警察が厳格に取り締まり、個人の自由が制限されていた。そんな中、ウィンストンはいつしか国家体制に疑問を抱き始める。ある日、若い女性ジュリアと出逢うウィンストン。やがて、2人は恋に落ちるのだが…。

大統領の友人がクルーザーの中で一家皆殺しにされる。CIA情報担当副長官ジャック・ライアンは、被害者が麻薬組織の金の洗濯係だったことを突き止めた。大統領は密かに組織への攻撃を補佐官に命令する。 CIA作戦担当副長官は密かに特殊部隊をコロンビアに送り込む。麻薬王の情報係コルテズはボスの地位を乗っ取るため補佐官に取引を持ちかけ、攻撃の中止を約束させる。 それを知ったライアンは見殺しにされようとしている隊員たちを救うために現地に向かうが、全ては彼のせいだと聞かされているCIA工作員クラークが殺害命令を受けて待ち構えていた。