1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶え間なかった。だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻る。

1870年代のテキサスを舞台にした、グレゴリー・ペック製作、主演の正統派ウエスタン大作。水源地を巡って2大牧場主が争う地に、東部から青年・マッケイがやって来た。中立の立場で誰にでも水を分け与えるという条件で、彼はその水源地を手に入れる。

ニューヨークのデパートで、サンタクロースとして雇われた白ヒゲの老人クリス・クリングル。クリングルのサンタは評判を呼ぶが、彼は「自分は本物のサンタだ」と主張し、ついには裁判が開かれる――

12世紀末。ヘンリー2世と、ベケットは学生時代から親交があり心を許しあった仲だった。2人の親交が深くなっていくにつれて、宮廷にも教会にも2人の間柄を快く思わぬ者があらわれた。だが、ヘンリーは気にとめず、大法官の職を復活させベケットを任じた。そのことを苦々しく思う司教フォリオーは、ローマ法王庁に中傷させようとカンタベリーの大司教に迫ったが、大司教はベケットの人物を見抜いていてそれを拒否した。ヘンリーとベケットは相変わらず親交を続けていたが、ベケットが人間として成長してくると、ヘンリーとの間に心の溝がうまれるようになった。