卓球をこよなく愛し、勝つことに絶対的な自信を持ちながら天真爛漫で気分屋のペコと、“卓球は暇つぶし”と公言するクールなスマイル。二人は幼なじみで、小さい頃から近所にある卓球場、タムラに通っていた。高校生になった二人は共に片瀬高校卓球部に属していたものの練習にはまともに参加しない毎日を送っていた。そんな二人が対戦すると必ずペコが優位に立つ。しかし、日本卓球界の星と期待された過去を持つ卓球部顧問・小泉はスマイルの才能に目を付け、執拗に指導しようとする。しかし、クールが信条のスマイルはそんな小泉の熱血指導を拒絶するのだった。
新車を買って、あこがれの北海道をドライブする欽也(武田鉄矢)は、一人旅の朱美(桃井かおり)をナンパして二人で旅を続ける。途中、出所したばかりの中年男・勇作(高倉健)と知り合い、3人は旅を共にすることに。やがて勇作は、「自分を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを掲げておいてくれ」と妻に手紙を書いたことを打ち明ける。
ドイツ人の若者ステファン(クラウス・グリュンバーグ)は、学業を投げうって自分探しの旅に出た。ヒッチハイクでパリにやって来た彼は、ある晩、パーティで見かけた魅力的なアメリカ人女性、エステル(ミムジー・ファーマー)に一目惚れする。地中海のイビサ島に旅立った彼女を追って、ステファンもまた島を訪れる。再会したふたりは、眩しい陽光と青い海に囲まれた大自然の中で愛し合い、自由で幸せな毎日を過ごす。だが、エステルが隠し持っていたヘロインが、この世の楽園を失楽園へと変えていったー。