1920年代のニューヨーク。仲間と悪事の数々を働いていた少年ヌードルスはある日、マックスと運命的な出会いを果たす。そして彼らは禁酒法の隙間をぬって荒稼ぎを続け、ギャング集団として頭角を現わしていった。だがある時、ヌードルスは無謀な計画を立てたマックスを裏切り、マックスは警察に殺されてしまう。30年後、未だ自責の念に駆られるヌードルスは、ある一通の手紙を受け、久々にニューヨークへ戻って来た。

若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、その死体を川に流すという残忍な連続猟奇殺人が発生した。 犯人の仮称を冠し“バッファロー・ビル事件”と呼ばれるこれを解決するため、FBI訓練生のクラリスは、クロフォード主任捜査官からある任務を課される。それは、元は天才的な精神科医であり、自分の患者を食したため現在は州立精神病院に措置入院されているレクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの精神状態を解明させるというものだった。 クラリスから依頼されたレクターは、その引き換えとしてクラリスに、彼女自身の過去を語らせる。

プロテニスの花形選手だったトニー・ウェンディスは、資産家である妻のマーゴとロンドンのアパートに住んでいる。トニーはテニスのツアーのために自宅を留守にしがちだったので、それが不満だったマーゴとの夫婦仲は冷え込んでいた。夫の留守中にアメリカ人の推理作家マーク・ハリディとの浮気に走ったマーゴは、トニーと別れてマークと一緒になる気持ちに傾いていた。妻の浮気に気づいたトニーは、妻と別れるよりも、妻を殺害して資産を手に入れようと考え、緻密な殺害計画を練り上げる。

名優ロバート・デ・ニーロ、シャロン・ストーン、ジョー・ペシ等、豪華キャストの競演が実現!激突する野望、燃えるような情熱、そして尽きることのない欲の絡み合いを、巨匠マーティン・スコセッシ監督が空前のスケールで描き上げた超大作。事実を踏まえたこの壮大な物語の舞台は、1973年の虚飾と夢の街ラスベガス。そのラスベガスでカジノを牛耳り大金を操作する命知らずのギャングたち。彼らの巨大な富と彼ら自身の運命はダイスとともに生み出され、ダイスと共に消えていくー。

 アメリカ中北部の田舎町を舞台に、偽装誘拐が引き起こす惨劇とそれに関わる人々の奇妙な姿を描いたユニークな犯罪ドラマ。  ミネソタ州ミネアポリスに住むカー・ディーラーのジェリー・ランディガード(W・H・メイシー)は借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。誘拐を実行するのは、前科者の従業員から紹介された妙な二人組、カール(S・ブシェミ)とグリムスラッド(P・ストーメア)。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージ・ガンダーソン(F・マクドーマンド)は事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく……。  コーエン兄弟はその特異な作風で知られる、80~90年代アメリカ・インディペンデント映画界の雄だが、この作品はその真価がもっとも発揮された一編と言っていいだろう。実話を基にしているとはいえ、ほとんどは創作だというストーリー自体の面白さももちろんだが、個々のキャラクターのおかしさとさりげなくも効果的な台詞の数々は、ドラマの完成度を極限まで高めている。雪に覆われた白い町で起こる血みどろの物語。まさに“白のフィルム・ノワール”と呼んでもいい。カンヌ映画祭で監督賞に輝いただけでなく、アカデミーでは主演女優賞と脚本賞も獲得した逸品。

クラレンス(クリスチャン・スレイター)は、勤め先の店長が誕生日祝いに差し向けたコールガール、アラバマ(パトリシア・アークエット)と恋に落ち、すぐに結婚する。彼女のヒモと話をつけに出向いたクラレンスは成り行きで男を殺してしまい、あわてて持ち帰ったカバンの中には大量の麻薬が入っていた。麻薬を売り金を得ようとする二人に、マフィアと警察が迫り……。

1929年、アメリカ東部の町。アイリッシュのレオ(フィニー)とイタリアンのキャスパー(ポリト)、二つの勢力が暗黒街でシノギを削っていた。レオとその片腕で博打好きのトム(バーン)は厚い友情で結ばれていた。同じくレオの部下バーニー(タートゥーロ)の姉、高級クラブで働くヴァーナ(ハーデン)はレオの情婦だったが、トムにも魅かれ一夜を共にする。やがてその事実がばれ、トムはレオと袂を分かつ。博打の借金に追われるトムはキャスパーの下で働くことになるが、受けた命令はバーニーを殺せ、というものだった……。

1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら売春する毎日に疲れ果てたアイリーンだが、ある少女と運命的に出会う。相手のセルビーは同性愛者で、家族や社会からつまはじきにされ、アイリーン同様、絶望と疎外感を募らせていた。2人は意気投合し、どこかで一緒に暮らそうと決心。やがてアイリーンは売春業を再開するようになるが、ある客に森の奥へ連れ込まれて暴力をふるわれた彼女は反撃した結果、相手を殺してしまう。

娘に異常な愛情を注ぐ母のマリエッタ。彼女はある男に依頼して、娘の恋人セイラの命を狙う。だが暗殺は失敗に終わり、逆に男はセイラに殺されてしまうのだった……。出演はニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン。

アラスカ・ナイトミュート。いまの時期は24時間太陽が沈まないこの町で17歳の少女の変死体が発見された。翌日、ロス警察のウィル・ドーマーが相棒のハップとともに応援にやって来る。ウィルは今までの豊富な経験を駆使し、犯人をおびき出す方法を思いつく。思惑通り海辺の小屋に犯人が姿を現わす。しかし、深い霧に犯人を見失ったウィルは誤って相棒を射殺してしまう。自分が射殺した事実を地元警察に告白しそびれたウィルは白夜も手伝って不眠症に陥る。不眠が続いて3日目の早朝、ウィルのもとに少女殺しの犯人から電話がかかってくる…。

ある日突然、密室に閉じこめられた6人の男女。それは正方形の巨大な立方体(CUBE)だった。いったい何のために作られたものなのか、なぜ自分たちが閉じこめられたのかは誰も知らない。脱出方法は6つあるハッチのいずれかを選び、同じ立方体でつながっている隣に移動しながら出口を探す以外ないが、いくつかの部屋には殺人トラップが仕掛けられていた。そんな中、やがて彼らは安全な部屋を示す“暗号”に気づく。

裏社会で名をはせていたジミーも今は静かな街デンバーで堅気の事業をしている。だがある日かつてのボスに弱みを握られ悪事を働くことに。計画に失した彼に、冷酷なボスの制裁が迫る。

イギリスの一流学園の生徒4人が突然失踪するが、18日後、そのうちの1人、リズだけが憔悴した姿で帰還する。彼女は学園中の女子生徒の憧れの的である男子生徒マイクと、その親友のジェフ、それにフランキーというクラスメイト3人とともに、近くにある防空壕跡の秘密の“穴”に閉じこもり、ちょっとした週末のパーティーを楽しんでいた、と証言する。ところがその話の裏には、彼女の切なくも痛ましい乙女心が隠されていて……。

1971年の傑作黒人映画『黒いジャガー』のリメイク。サミュエル・L.ジャクソン演じる刑事ジョン・シャフトが、凶悪犯に立ち向かう痛快アクション。監督は西のスパイク・リーこと黒い鬼才ジョン・シングルトン!

立方体“CUBE”型の密室に仕掛けられた殺人トラップの恐怖が若者たちを襲うという斬新な設定で人気を博したホラー・シリーズの第3弾。今回は第1作「CUBE」以前へとさかのぼり、CUBE誕生に秘められた数々の謎が明かされていく。鋼鉄でできた立方体の密室で一人の男が目覚める。次の部屋へ入り込んだ男は、ノズルから噴き出した液体を浴び絶命した。その一部始終をモニタ越しに眺めていたCUBEの職員ウィンとドッド。職務に忠実なドッドに対し、ウィンは被験者の一人である若い女性レインズに特別な関心を寄せていた…。