ある日突然、体に異変を感じはじめた一人暮らしの老人。体調不良の原因を突き止めて適切な処置を受けるため、いくつか病院をまわる羽目になるが...。

教師のエド・アヴェリーは、苦しい生計のために、夜間、妻のルーと息子のリッチーに内緒でタクシー会社で働いていた。しかし、めまいを発症し、病院へ行くと、新開発のコルチゾンを投与しない限り、一年以内に死ぬと宣告される。その薬はひどい抑鬱状態を引き起こすと警告されるが、エドは直ちに常用し、健康状態も回復に向かっていく。しかし、鬱状態を逃れるため、いつしか規定された投薬量を越えて服用していくようになってしまう。エドの行動は唐突で横暴となり、特に、彼の立案した教育方法に理解を示さない妻や、彼の厳格な教育に対して効果を見せない息子に対して、残忍で暴力的な態度を示すようになる。

薬の供給も追いつかない劣悪な環境の古びた病院に、奇怪な症状を患う急患が担ぎこまれる。見たこともない状態にたじろぐ医師たちを尻目に、赤井医師(佐野史郎)は“この患者の研究治療は病院の経営危機を救うチャンス”と力説するが……。

アーネスト・ヘミングウェイのベストセラー小説の映画化。第一次世界大戦下、イタリアに従軍したアメリカ人の青年フレデリックと従軍看護婦キャサリンの恋を描く。出演はロック・ハドソン、ジェニファー・ジョーンズら。