1965年3月7日、マーティン・ルーサー・キング・Jr.の呼び掛けにより集まった、黒人の有権者登録妨害に抗議するおよそ600名がアラバマ州セルマを出発。だが、デモ行進がいくらも進まないうちに、白人知事は警官隊を動員して彼らを暴力で制圧する。その映像が「血の日曜日」としてアメリカ中に流れたことにより抗議デモはさらに激しさを増し、やがて世界を動かすことになる。<アメリカ公民権運動が盛り上がりを見せる中、アラバマ州セルマで起きた血の日曜日事件を題材に描く感動作。ノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.のリーダーシップでデモに集まった人々が警官の投入によって鎮圧されたのをきっかけに、世論が大きく動いていくさまを描く。俳優のブラッド・ピットや人気トーク番組で有名なオプラ・ウィンフリーらが製作を担当。史実を基に描かれる、激動の近代史に心動かされる。>
高校二年生の伊藤修司は、同級生で同じブラスバンド部に属する吉田浩之にひそかな恋心を抱いていた。吉田はそんな思いには気づくはずもなく、修司に優しく接するのだが、それがかえって修司の気持ちを苦しめている。ある日、修司が音楽室で部活の準備をしているところへ、3カ月前に転校してきた果沙音が顔を覗かせた。何をするにもマイペースで周囲に媚びることをしない彼女は、クラスの鼻つまみ者的存在だった。ある日、教室で“カンパのため”と称して遊びの資金を集めていたリカのきんちゃくがなくなる事件が起きた。果沙音を犯人だと疑うリカは彼女に詰め寄るが、吉田がそれをかばう。結局、きんちゃくはリカの友人が持っていたことが分かって、果沙音は深く傷ついた。その夜、事件の後に吉田からいわれのない金を貰った果沙音がその金を返しにやって来る。果沙音に対して恋愛感情を抱き始めていた吉田は思わず彼女を抱きしめるが、忌まわしい記憶が蘇った果沙音は吉田を突き飛ばして逃げて行く。夏休み、昔の友人から果沙音の強姦事件のことを聞かされた吉田は、自己嫌悪に陥る。そこで吉田は疎遠になっていた修司をくどいて果沙音の田舎へ向かい、果沙音を見つけて謝るが、彼女は素っ気ない態度を示すばかりだった。夜、海で泳ぐ果沙音の洋服をふざけて着た修司が浜辺に座っていると、暗がりでその後ろ姿を勘違いした吉田が、彼女への気持ちを告白する。それに気づいた果沙音は岩場から、「私が男でも、私を好きになった?」と吉田に問いかける。答えあぐねる吉田に果沙音は、「あんたは私とヤリたいだけだよ。だったらやれば」と正体を明かして草むらに横になるのだった。しかし、それを目の当たりにした修司が海に飛び込み、スカートの裾が脚に絡まって溺れてしまう。吉田は修司を助けて人工呼吸するが、その途端、修司は目を覚まし、「やれば出来るじゃん」と悪戯っぽく笑った。翌日、修司と吉田は町に帰る電車に揺られていた。
イギリスの一流学園の生徒4人が突然失踪するが、18日後、そのうちの1人、リズだけが憔悴した姿で帰還する。彼女は学園中の女子生徒の憧れの的である男子生徒マイクと、その親友のジェフ、それにフランキーというクラスメイト3人とともに、近くにある防空壕跡の秘密の“穴”に閉じこもり、ちょっとした週末のパーティーを楽しんでいた、と証言する。ところがその話の裏には、彼女の切なくも痛ましい乙女心が隠されていて……。