視聴率低下を気に悩んでノイローゼになった、ニュース番組の司会者ビール。しかし彼が番組中に自殺予告をしたことで、視聴率はどんどん上がっていき!? 大手テレビ局を舞台に悪戦苦闘する人間たちの姿を、社会派シドニー・ルメットが鋭く描く。

フランスの田舎町に暮らす夢見がちな少女ベルは、捕らえられた発明家の父を救出しに行った森の中の古城で、恐ろしい姿をした野獣と対面する。野獣はかつてわがままな王子だったが、魔法によって姿を変えられ、21歳の誕生日までに誰かを愛さなければ元の姿に戻れないという呪いをかけられていた。いつしか惹かれ合うベルと野獣だったが、一方、ベルに想いを寄せる乱暴者ガストンが野獣を倒すため森の城に向かっていた。

オゾン層が破壊され危険な太陽光が降り注ぎ、原子力事故により地表が放射性物質で汚染され、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来の都市が舞台。 あるカルト教団の施設「聖NOVA'S CHURCH」を襲撃、制圧した武装警官隊。その中の警官2人は、教団施設の奥で翼の生えた少女を発見する。2人は彼女を救助するも、研究資料として今度は政府機関の施設に連れ去られてしまった。2人は彼女を空へ帰そうと奮闘する。都市の出口には「注意阳光!」「不保障生命」という警告が示されていたが、それでも自らの犠牲を厭わず突き進んで行った。

まだ氷河が残る太古の北米。ある集落に暮らす3人兄弟の末弟キナイは、村から魚を盗んだ熊を追って、逆に熊に襲われる。長兄シトゥカの助けでキナイは救われるが、代わりにシトゥカは命を落としてしまう。怒ったキナイは熊から命を奪うが、直後、精霊の力で彼は熊の姿に変えられてしまう。キナイは森をあてもなく歩き回り、母とはぐれた子熊コーダと出会う。一方、次男デナヒは熊となったキナイを殺された兄弟の仇だと誤解する。

“FEAR AND DESIRE”(52)に続くスタンリー・キューブリックの長編第2作で、商業映画としてはデビュー作にあたる。うらぶれたボクサーが、向かいのアパートに住む女を情夫の手から救い出そうとするというだけの物語だが、低予算の中で凝りまくった映像と、しがない男女のふれあいが切なく描かれている小品である。