シンガーソングライター福山雅治は10月、アメリカ・ペンシルバニア州にある小さな町、ナザレスを訪問。そこには世界最高峰のアコースティックギターを作り続ける工場がある。ここは福山がミュージシャンとして本格的にアコースティックギターを演奏し始めた1990年代からずっと訪れたかった場所である。 6月、福山はこれまでずっと所有してきたあるギターの修理を依頼するため都内の楽器店を訪れた。作られてから80年以上が経つ伝説的なヴィンテージギターと言われている名器だが、ずっとこもったような音色が気になっていた。そこで福山は何とかより良いサウンドにするため工場があるアメリカ・ペンシルバニア州の本社に預ける事を決意した。 それから4カ月、熟練の名工たちによってそのギターは生まれ変わり、福山はナザレスで全く新しいサウンドと出会う事になる。 ナザレスでは180年以上に渡りアコースティックギターが作り続けられており、世界中のミュージシャンたちによって愛されてきた。福山は今回、小さな町から世界的なクオリティーのギターを作り続けてきた職人たちのスピリットとナザレスという町が受け継いできたもの作りの神髄に迫る。

18歳で長崎をあとにし上京した福山雅治が、大河ドラマ出演をきっかけに、長崎の深い歴史、街の独自性、特異性にあらためて気づき、日本の他の街にはない「長崎ならではの街の魅力」を感じるようになった。 今回の旅の目的は、福山のライフワークでもある写真を撮影しながら、長崎の"音"を感じること。故郷の街に響く独特の音の余韻『残響』を。 福山の10thアルバムタイトルでもあるこの言葉、旅で見えてきたのは長崎の歴史の残響。キリスト教の街として始まり、250年間続くキリスト教の迫害、明治の日本の近代化を支えた長崎人の誇り、さらに原子爆弾の被爆からの再生など、500年にわたる長崎の歴史とともに歩んだ先人たちの営みの音の余韻だ。福山は長崎のどんな残響を感じ、何を思ったのか?長崎の街を見つめる。