三村新之丞は東北の小藩に仕える三十石の下級武士。剣術の覚えもあり、藩校でも秀才と言われながら、現在の勤めは毒味役。張り合いのない役目に不満を持ちながらも、美しく気立てのいい妻・加代とつましくも笑いの絶えない平和な日々を送っていた。ところが、そんな平穏な生活が一変してしまう。貝の毒にあたった新之丞が、一命は取り留めたものの失明してしまったのだ。絶望し、自ら命を絶とうとする新之丞を、加代は懸命に思い留まらせるのだった。しかし、武士としての勤めを果たせなくなった以上、藩の沙汰次第では生きていくことも叶わない。そこで加代は、嫁入り前からの顔見知りだった上級武士の島田藤弥に相談を持ちかけるのだったが…。

ローマに滞在する若き米人作家サム(T・ムサンテ)は、夜の画廊でナイフを手に揉み合う2人の人影を目撃する。サムの出現で現場から黒いコートの人物が逃走し、腹部に傷を負った美女モニカ(E・レンツィ)が残された。彼女は女性ばかりを狙う連続殺人鬼の新たな犠牲者になりかけたのだった。事件の参考人として警察に帰国を足止めされたサムは、作家特有の探求心から独自の調査を開始。殺人者につながる“水晶の羽を持つ鳥"という手掛かりをつかむが、事件は意外な展開を見せ始める・・・。

トレヴェニアンの同題小説をクリント・イーストウッドが監督・主演で映画化した本格的な山岳スパイ・アクション。 殺し屋稼業から引退し、美術教授となったヘムロックのもとへ、殺された諜報員の報復依頼が舞い込む。弱みにつけ込まれ仕方なく引き受けたヘムロックは、第一の任務終了後に殺された諜報員が彼の命の恩人のアンリだと知り、第二の任務も引き受けて目標の人物がいるアイガー登山チームへ参加するが…。

「JAWS/ジョーズ」に次ぐP・ベンチリー原作の映画化。バミューダでダイビングを楽しんでたデビッドとゲイル。難破船をを見つけた2人は、そこから小さなガラスの瓶とスペイン金貨を発見する。2人は興味本位に宝探しを始めるが、やがてそれは2人を恐怖の体験へと引きずり込む。