徳川5代将軍・綱吉の泰平の御代、赤穂浪士たちが吉良上野介を仇討ちするかどうかに関心が集まっていた元禄15年。父親の仇討ちのため、郷里を後にした若侍、青木宗左衛門の江戸暮らしも半年を過ぎ、庶民の町での生活もすっかり板についていた。いつしか自宅の向かいに住む夫を亡くした女性、おさえに恋心を抱くようになった彼だが、実は武士とは名ばかり。剣の腕前がからっきしだめなことが長屋の面々にも知れ渡ってしまう。

マイアミで取立屋を行っているチリ・パーマーは無類の映画好き。ボスが急死したため、彼らの組織は悪党レイの傘下に入ることになったが、チリを嫌うレイは彼に取り立ての難しい仕事をまわす。飛行機事故で死んだ事になっているクリーニング屋レオの足どりを追ってベガスに赴いたチリは、レオの情報と引き換えにハリウッドのB級映画プロデューサー、ハリーからの借金回収を頼まれる。だが愛人カレンの家に押し入ったチリとハリーは意気投合し、いっしょに映画を作る話で盛り上がる。だがハリーは、ヤバイ商売で有名な会社から渡されていた映画資金を使い込んでいたのだ……。

ロサンゼルス郊外にある町、サン・フェルナンド・バレー。ここにブルー・イグアナという名の一軒のストリップ・クラブがあり、5人のダンサーが働いていた。トップダンサーのエンジェルは養子をもらおうと考えていた。ストーミーは逃げてきた“過去”と向き合うときが近づいていた。思いもよらない妊娠が判明するジョー。新たな恋にときめくジャスミン。彼女たちはステージ上で見せる官能的で華やかな姿とは別の、それぞれに悩みや問題を抱えた人生を背負い込んでいた。そしてそれはまだ若いジェシーにしても同じことだった。