ベトナム戦争が真っただ中のサイゴン。アメリカ陸軍情報部のウィラード大尉にある密命が下される。それは、カンボジアに特殊任務で赴いたままジャングル奥地に自らの王国を築き、カリスマ的な存在と化した危険人物カーツ大佐を暗殺せよ、というもの。任務を全うすべく、ウィラード大尉は4人の部下とともに哨戒艇に乗り込み川をさかのぼる。道中、極限状態に晒され続けた彼らは幾多の異常な世界を体験していく。やがて彼らはついに、ジャングルの奥深く、カーツ大佐が潜伏する“王国”へと辿り着くのだった。

9年前に列車の中で出会って惹かれ合い、再会を約束するも果たせなかった米国人ジェシーとフランス人のセリーヌ。9年後、ついにパリで再会した二人に残された時間は85分。リアルタイムで進行する恋の結末が気になるロマンス作。

病室の清潔な白いベッドの上で、アリシアは事故で昏睡状態となり深い眠りの中にいた。だが、彼女はひとりではない。看護士のベニグノが、4年間、眠り続ける彼女の髪や爪の手入れをし、体を拭き、クリームを塗り、服を替える。彼女に日々の出来事や感動的な舞台や映画について語りかけるベニグノは、他人からは解らなくとも、2人の間に確かなコミュニケーションの存在を感じている。  一方、女闘牛士であるリディアもまた、競技中の事故によって昏睡状態で入院していた。彼女の恋人であるアルゼンチン人のマルコは、突然の事故に困惑し、彼女の傍らで泣き、ふさぎこんでいた。  互いの境遇を語り合ったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていった。 ベニグノの盲目的とも言える揺ぎない愛は、誰も予想だにしなかった悲劇と奇跡を招き、それぞれの運命を大きく変えてゆく・・・。

ピューリッツァー賞に輝いたノンフィクションを原作とした社会派映画。クメール・ルージュによる内乱渦巻く1970年代のカンボジアを舞台に、取材にきた米国人記者と現地人助手との絆を描く。

スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。

サイコキラーの心理に、自らのそれをシンクロさせて事件を解決するFBI捜査官ウイル・グラハム。その捜査方法は、自己を崩壊させかねない危険なものだった。家族とマイアミで静かに暮らす彼に、FBIから出動要請が。普通の捜査官の手に負えないシリアルキラーが現れたのだ。

クリントンとヒラリーを思わせる主役の設定が話題を呼んだ、ポリティカル・コメディ。大統領選に出馬した州知事ジャックとその妻スーザン。だがジャックは女グセがとにかく悪く……。

「GQ」などを発行するコンデナント社のイギリス人ジャーナリスト、トビー・ヤングが実体験をつづったノンフィクション小説を、「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペッグ主演で実写映画化したラブコメディ。ゴシップ専門ジャーナリストとしてイギリスで冴えない日々を送っていたシドニーは、ニューヨークにある大手出版社の編集長から引き抜きの誘いを受ける。大喜びで渡米するシドニーだったが、編集部の洗練された雰囲気になじめず失敗ばかり。そんな中、編集長や同僚のアリソンと一緒にセレブのパーティに参加したシドニーは、そこで出会った美しい新進女優ソフィに一目ぼれする。