70~80年代初頭のニューヨークで社会現象化していたスプレー・アート“グラフィティ”に焦点を当てたドキュメンタリー。ブレイクダンス・シーンやヒップホップまでを網羅しつつ、地下鉄アートを巡る論争の真意を映し出す。

1919年。廃墟と化したパリのオペラ座で、かつての栄華をしのばせる品々がオークションにかけられる。時はさかのぼり1870年代。全盛期のオペラ座は大勢の客でにぎわう一方、仮面の怪人“ファントム”の出没で、人々が不安に陥っていた。そんな中、若きコーラスガールのクリスティーヌは、ファントムを自分の“音楽の天使”と信じて敬う。やがて彼女はファントムのおかげでチャンスをつかみ、一躍スターとなる。

夢を諦めきれない中年男性とそれぞれ秘密を抱える家族が織り成す人間模様を描いたハートフルコメディ。ニューヨーク、ブロンクス地区のシティ島に住むビンスは、刑務所で看守として働きながら、妻や大学生の長女、高校生の息子と平凡な暮らしを送っている。その一方で俳優になる夢をいまだに捨てきれず、家族に内緒で演技学校に通っていた。そんなある日、ビンスは勤務先の刑務所に新たに収監された囚人トニーが自分の隠し子だと気づく。トニーは母親と死別しており、唯一の親族であるビンスが身元を引き受けることに。家族にもトニー本人にも血の繋がりを明かさないまま、彼を自宅に連れて帰るが……。

1927年、ロシア。貧しい村に住むユダヤの少女フィゲレは母を亡くし父と祖母と暮らしていたが、父はゆくゆくは娘を呼び寄せると胸に誓いひとり渡米を決意する。しかし、やがて戦火の荒波の中フィゲレはひとりイギリスへと流れ着き、スージーと名付けられキリスト教の家庭に預けられる。言葉が通じず孤立するスージーはある日、ジプシーの一団を目にしたとき、その口から美しい歌声を発した。10年後、成長したスージーは父を探す旅に出る。スージーは旅費を稼ぐためパリでコーラス・ガールとして働くことになるのだが……。