デヴィッド・リンチ監督によるスリラー。ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。
郊外の住宅街に住む主婦のサラは、近所の公園で司法試験の合格を目指す子連れの主夫ブラッドと出会った。いつしかお互いに惹かれあい、気持ちを抑えきれなくなっていくふたり。そんな中、街では元受刑者のロニーが釈放され問題となっていた。ブラッドの友人で元警官のラリーは、子供たちを守るためにロニーを糾弾するビラを街中に貼りまわる。それぞれが日常から少しずつはみ出した行動をとりはじめる街の人々。それはまさに“大人になりきれない大人たち”の行動。やがて街は大きな事件に巻き込まれていく…。
23歳のモリーは、創業113年を誇る“マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋”の雇われ支配人。そこは愉快なマゴリアムおじさんの魔法でおもちゃたちが命を吹き込まれたように動き回り、子どもたちを楽しませる、すばらしい店だった。そんなある日、243歳を迎えたマゴリアムおじさんが突然引退を宣言し、後継者にモリーを指名する。だが代替わりに不満を抱いたおもちゃたちや店そのものが反抗を始め、モリーは戸惑う。