人種差別が横行する1950年代。幼い頃から足の速かった青年アーニーは、その特技を活かしてフットボール選手として注目を浴びるようになっていく。シラキュース大学アメフト部のコーチをつとめるシュワルツワルダーはそんなアーニーに目をつけ、チームの一員として迎えることに。アーニーは黒人選手を快く思わない人々からの差別にさらされながらも、チームを勝利へと導いていく。

1963年のブロンクスを舞台に、徒党を組む若者たちの姿を描いた青春映画。イタリア系非行グループ“ワンダラーズ”を主役に、中国人や黒人など多様なグループが登場し、抗争や連帯といった群像劇が綴られるが、ストーリーの起伏には大きく欠ける。後半登場する暴力グループ“ダッキー・ボーイズ”の不気味さに、P・カウフマンの前作「SF/ボディ・スナッチャー」(78)のタッチが見られる。

朝鮮戦争を舞台に、3人の軍医が巻き起こす大騒動を描き、カンヌ映画祭で国際グランプリを受賞したロバート・アルトマン監督の傑作ブラック・コメディー。 朝鮮戦争下の移動米軍外科病院に、ホークアイ、デューク、トラッパーの3人の軍医が配属された。腕はピカイチの名医だが、やることなすことすべてにおいて型破り。仕事が終わると、寸暇を惜しんでは猥雑極まりないイタズラに精を出す。 軍規を無視してやりたい放題をし、お固い女性将校をからかうのに夢中になり、彼女に“熱い唇”なるあだ名をつけ彼女のベッドシーンを軍放送で流してみたり、彼女が本当の“金髪”かどうかを確認するため、彼女がシャワーを浴びている小屋を壊したりと院内でハチャメチャな騒動の数々を引き起こしていく。 彼らの仲間である歯科医が“男性的不能”を理由に自殺したいとホークアイに相談する。ホークアイとジョンは彼のために「お別れパーティー」を開くことにするが…。

50歳になるカメラマンのボビーは、少年時代の友人の葬式で故郷に戻ってきた。荒れ果てた生家を訪れたボビーの心に、忘れかけていた少年時代の日々が鮮やかに蘇る……。魂を揺さぶる奇蹟の感動作。

高校生たちの淡い恋の模様を描いた青春ラブ・ストーリー。イリノイ州のハイスクールに通うルーカスは昆虫採集が趣味のチビの少年。頭はいいがスポーツはさっぱり。そんな彼が、ある日、年上の転校生の少女に恋をした。しかし、彼女はフットボール部のエースに魅かれている。そこで彼は意気奮闘、無謀ながらもフットボール部に入部するのだが……。