過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョンは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。ギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。
「22年目の告白 私が殺人犯です」「AI崩壊」の入江悠監督が、岡田将生と川口春奈の共演で描いたホラー映画。劇作家・演出家の前川知大が主宰する「劇団イキウメ」の同名人気舞台を映画化し、オール韓国ロケで製作された。夫との生活に嫌気が差した要は日本を飛び出し、兄・輝夫が暮らす韓国の別荘を訪れる。突然の来訪に驚く輝夫だったが、要の夫のだらしなさを聞き、妹の心の傷が癒えるまで一緒に過ごすことを決める。そんな兄妹はある時、「聖地X」と呼ばれる、奇妙な力の宿った未知の土地に、知らずに足を踏み入れてしまう。そこに入った者は精神を蝕まれ、謎の死を遂げていくという。有能な祈祷師も太刀打ちできず、悪夢はひたすら続く。忌々しい土地に根付く“約束された死”から逃れるべく奔走する輝夫と要だったが……。
婚約者を切り刻まれた国家情報院の捜査官の男が、快楽殺人者である犯人の男を突き止める。彼はその男を昏倒させ、GPSカプセルを飲み込ませた後に解放。その後も罪を犯し続ける男に対し、残忍な復讐を仕掛けていく。
韓国大統領のハン(チョン・ウソン)、北朝鮮委員長のチョ(ユ・ヨンソク)、アメリカ大統領のスムート(アンガス・マクファーデン)らによる首脳会談が北朝鮮で行われる。アメリカと北朝鮮の意見が分かれる中、北朝鮮の護衛司令部パク総局長(クァク・ドウォン)が軍事クーデターを起こす。3人の首脳は、弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦に拉致監禁される。
『木浦は港だ』(2004)、『第7鉱区』(2011)のキム・ジフン監督が、韓国近代史最大のタブーとされてきた“光州事件”を韓国映画史上初めて真正面から扱い、2007年に発表した衝撃の感動作。民主化を要求する学生デモへの軍による無差別発砲で多数の犠牲者を出した歴史的悲劇を100億ウォン(約12億円)の製作費をかけて描いた超大作で、韓国では730万人を動員し、年間興行成績第2位となる大ヒットを記録した。原題は戒厳軍の作戦名だった「華麗なる休暇」。第1回大韓民国映画演技大賞でナ・ムニが助演女優賞を受賞した。1980年、韓国・光州市。タクシー運転手の青年ミヌは、両親を早くに亡くし、高校生の弟ジヌの親代わりとなって懸命に面倒を見てきた。そんなミヌは、ジヌと同じ教会に通う看護師のシネに秘かな想いを寄せていた。5月18日、ミヌは、ジヌを交えた3人で映画を観に行くことになった。彼らが映画館でコメディ映画を楽しんでいた外では、学生の民主化デモ隊と戒厳軍の衝突が勃発していた…。やがて、その騒乱は映画館にも及び、ミヌたち3人もこの悲劇に巻き込まれていく。ミヌは政治には関心がなかったが親しい者たちが虐殺される姿を目の当たりにし、市民軍に参加するが…。
「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクと「チェイサー」のハ・ジョンウの豪華初共演で贈るエンタテインメント犯罪ドラマ。韓国裏社会を舞台に、それぞれの才覚で生き残りに命を懸ける2人の男の運命をシニカルかつスリリングに描く。監督は「ビースティ・ボーイズ」のユン・ジョンビン。1982年、プサン。税関職員の立場を悪用し、密輸品の横流しや賄賂で私腹を肥やす世渡り上手の小役人チェ・イクヒョン。ある時ついに不正が発覚し、クビになってしまう。すると最後の悪あがきとばかりに、押収した麻薬を売りさばくべく裏社会の若きボス、チェ・ヒョンベに接近。そして偶然にもヒョンベが遠い親戚と判明するや、一族の先輩という立場と持ち前の交際術でヒョンベに深く取り入っていくイクヒョンだったが...。
犯罪の匂いを嗅ぎ分け、悪党はぶちのめす武闘派ベテラン刑事“ソ・ドチョル”(ファン・ジョンミン)。勝負師“オ チーム長”(オ・ダルス) 、スタイル抜群の紅一点“ミス・ボン”(チャン・ユンジュ)、肉体派 “ワン”(オ・デファン)に、末っ子刑事“ユン”(キム・シフ)まで曲者揃いの特殊強力事件担当、広域捜査隊。 長い間追ってきた国際詐欺集団を捕まえ、昇進に浮かれていたドチョルは、あるパーティーで財閥3世“チョ・テオ”(ユ・アイン)と出会う。テオに犯罪の匂いを嗅ぎとったドチョルは、“罪は犯すな”と警告するが、まもなくテオの同族会社シンジンブ物産で社員が遺書を残し飛び降り自殺を図る。ドチョルはこの不審な自殺の裏にはテオが絡んでいると疑い、一人捜査を始める。しかし、相手は韓国政府にさえ影響力のある大財閥。警察上層部からの圧力などもあり捜査は打ち切りを迫られるが、ドチョルの執念にチームは一丸となり事件の核心に迫っていく。迫り来る捜査の手に、テオは金と権力を使い、あざ笑うかのように悠々と包囲網から抜けていくのだがー
韓国大統領・朴正煕の独裁政権下、政敵・金大中(チェ・イルファ)は反朴民主化運動に奔走していた。 そんな時、自衛隊情報機関所属の富田(佐藤浩市)はKCIA(韓国中央情報部)から金大中の捜索協力を依頼される。 次第に彼はその計画に深く関っていく。