引退した大学教授であるノーマンは長年連れ添った妻エセルとともに、2人で過ごす48回目の夏期休暇のため、ニュー・イングランド地方の森の別荘へやって来る。そこへ、かつて家出して以来、音信不通だった娘のチェルシーが、婚約者とその息子を連れて現われる。実はチェルシーと婚約者はヨーロッパ旅行に行く途中で、2週間のあいだ、婚約者の息子を預かってほしいとチェルシーは両親に頼み、両親はそれを引き受ける。

初の商業映画監督作「湯を沸かすほどの熱い愛」が日本アカデミー賞ほか多数の映画賞を受賞するなど高い評価を獲得した中野量太監督が、認知症を患う父親とその家族の姿を描いた中島京子の小説「長いお別れ」を映画化。これまでオリジナル脚本作品を手がけてきた中野監督にとっては、初の原作ものとなった。父・昇平の70歳の誕生日で久しぶりに集まった娘たちは、厳格な父が認知症になったという事実を告げられる。日に日に記憶を失い、父でも夫でもなくなっていく昇平の様子に戸惑いながらも、そんな昇平と向き合うことで、おのおのが自分自身を見つめなおしていく。そんな中、家族の誰もが忘れていた思い出が、昇平の中で息づいていることがわかり……。一家の次女・芙美役を蒼井優、長女・麻里役を竹内結子、母・曜子役を松原智恵子が務め、認知症を患う父・昇平を山崎努が演じた。

アートの道をあきらめ、平凡な仕事に落ち着いた元画家の卵。そんな彼女に、昔からの夢をかなえるチャンスが訪れる。それはなんと、ユニコーンの世話係になること!

未亡人として静かに暮らしているマリーは、眠りにつくと都会のキャリア・ウーマンになっている。いったいどちらが本当の自分なのか、不思議な二重生活を送るヒロインをデミ・ムーアが好演。