1994 年、ソウル。両親とそれぞれに問題を抱えた姉と兄と暮らしている中学2年生の少女ウニ。仕事で忙しい両親の関心はもっぱら長男の大学受験のことだけ。ウニのことなど気にかける素振りもみせることはなかった。ウニは学校でもクラスメイトに馴染めず、孤独な日々を送っていた。そんなある日、ウニは初めて自分に関心を示してくれる大人と出会う。それは通っていた漢文塾に新しくやって来た女性教師のヨンジ。彼女に少しずつ心を開き、いろいろな悩み事も相談するようになるウニだったが…。

ボディガードのマイケル・ブライスは日本人の武器商人、クロサワの護衛を担当することとなった。任務を無事に終えられると思った矢先、クロサワは暗殺されてしまった。それから2年後。依頼人を守り切れなかったブライスは一線を退き、会社社長の護衛をすることで生計を立てていた。その頃、ベラルーシの独裁者、デュコビッチは人道に対する罪を犯したとして国際司法裁判所で裁かれることになっていた。しかし、彼が犯した罪を追及することは困難を極めることとなった。デュコビッチは自らの罪を立証できるような人間を片っ端から殺していたためである。国連にとっての最後の希望はダリウス・キンケイドであった。凄腕のヒットマンとして知られるキンケイドは、妻(ソニア)の釈放と引き替えにデュコビッチを有罪にするための証言をすることに同意したのであった。