レンタカー屋で働く悟はある日、ヤクザの乗ったジャガーに車を追突させてしまう。無理矢理ヤクザの事務所に連れて行かれ、法外な金を要求される悟。だがその時、事務所が突然ガス爆発。奇跡的に生き残った悟は、偶然通りかかった看護婦の静子とともに、事務所にあった2億円を持って逃走する。
横須賀、ドブ板通り。水兵相手のキャバレーが立ち並ぶ一角で売春ハウスを営んでいた一家は、取り締まりで商売が立ち行かなくなり、豚の飼育を始める。そんなある日、幹部から死体処理を頼まれた元客引きの男は、世話をしている豚にその死体を食わせてしまう
「新しき世界」のファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが7年ぶりに共演したノワールアクション。凄腕の暗殺者インナムは引退前の最後の仕事として、日本のヤクザ・コレエダを殺害する。コレエダの義兄弟だった冷酷な殺し屋レイは復讐のためインナムを追い、関わった者たちを次々と手にかけていく。一方、インナムの元恋人は彼と別れた後にひそかに娘を産みタイで暮らしていたが、娘が誘拐され元恋人も殺されてしまう。初めて娘の存在を知ったインナムは、彼女を救うためタイへ急行。そしてレイもまた、インナムを追ってタイへとやって来る。2人の戦いは、タイの犯罪組織や警察も巻き込んだ壮大な抗争へと発展していく。「チェイサー」「哀しき獣」などの脚本家ホン・ウォンチャンが監督・脚本を手がけ、「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが撮影監督を担当。
関東一円を支配する巨大暴力団・山王会の関内会長は、傘下の池元組が麻薬を扱う村瀬組と兄弟杯を交わして親密になっていることを快く思っていなかった。そこで関内の右腕・加藤はこの2つの組を仲違いさせようと企て、池元に対して「村瀬を締めろ(軽い制裁を与えろ)」と無理な命令をする。兄弟分の村瀬に手を出せない池元は、配下の大友組に村瀬組を締めることを命令する。池元の二枚舌、山王会の思惑に翻弄されながらも、大友組は村瀬組を締めることに成功し、村瀬組は解散する。 池元の行動に不愉快を覚えつつ、大友は村瀬のシマを事実上継承し、大使館の闇カジノで成功を収める。一方、村瀬が隠れて麻薬を売っていることが発覚し、池元に唆された大友は村瀬を殺害する。ところが、このことを口実に池元は大友に破門を言い渡し、大友は怒りを露わにする。大友は復帰のため、関内の元を訪れ許しを請うが、逆に関内は池元の殺害を唆す。そこで大友は悪びれず闇カジノを訪れていた池元を殺害する。闇カジノを狙っていた関内は、今度は池元組若頭の小沢に、組を継ぎたければ親の仇を討てと煽り、大友組と池元組の抗争を仕掛ける。本家の手助けも得た小沢は、次々と大友組の組員を殺害し、彼らを追い詰めていく。
とある、とっても郊外。ホテルニューメキシコに訳あり金を持って逃走するチンピラ三木がたどりつく。そこへ、金持ちと結婚するのに何故か金が欲しいカナ、カナの婚約者トドヒラ、三木の兄貴分ソノダが乱入。さらに、彼らが大騒ぎしているところへ、鳥会組の若頭が殴り込み!!その一部始終を隣の"ノゾキ部屋"から、ノゾキの罪で出所したてのオキタと謎の男キャプテンバナナがじっと見ていた......。CM界の奇才石井克人が「鮫肌男と桃尻女」に次いで放ったスタイリッシュでポップな怪作。
鈴木清順監督が師匠・野口博志監督の『地底の歌』を小林旭主演でリメイクした任侠映画。歌舞伎の様式美を取り入れた清順美学が炸裂。背後の襖が倒れ画面一面に真っ赤な空間が広がるシーンは、清順×木村威夫の真骨頂。 伊豆組の幹部、勝田(小林旭)は縄張り争いで台頭する吉田組に対抗すべく、組の立て直しに奔走していた。ある日、伊豆組の乾分(高緒弘志)は吉田組の子分“ダイヤモンドの冬”(平田大三郎)が刺青師の家で見そめた花子(中原早苗)をだまして売り飛ばしてしまう。新たな火種に、花子を探す鶴田は、途中ある賭博で昔出会った辰子(伊藤弘子)を見かける。伝説のイカサマ師“おかる八”の女と知った鶴田は、彼とサシの勝負を挑むのだが…。
亜喜良は、これまで何度も命の危険にさらされながらも生き抜き、不死身だとうわさされるヤクザ神浦玄洋の舎弟となっていた。敏感肌でまともに入れ墨さえ入れられない下っ端の彼は仲間からも見下され、すっかりやる気も失せてしまう。そんな折、神浦を狙う殺し屋が放たれ、血みどろの争いの末ついに伝説の男は命を落とす。