彼の名はラジャー。 世界の誰にも、その姿は見えない。 なぜなら、ラジャーは愛をなくした少女の 想像の友だち《イマジナリ》。 しかし、イマジナリには運命があった。 人間に忘れられると、消えていく。 失意のラジャーがたどり着いたのは、 かつて人間に忘れさられた想像たちが 身を寄せ合って暮らす《イマジナリの町》だった―。 残されたのは無力な自分と、ひとりの少女の記憶だけ。 「屋根裏の誓い」の真実が明らかになる時、 ラジャーは、大切な人と家族の未来を懸けた 最期の冒険へと旅立っていく。 世界は残酷で愛に溢れている。 勝つのは想像か、それとも現実か。 ラジャーと仲間たちの「誰にも見えない戦い」が今、始まる。 ようこそ、イマジナリの世界へ。
第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー家の4人の兄妹-ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは、ロンドンの空襲を逃れて田舎に住むカーク教授に預けられる。古めかしく広大な教授の屋敷は、子供たちにとって最高の探検場所。好奇心旺盛な末っ子のルーシーは、“かくれんぼ”をしているうちに、空き部屋で大きな古い衣装だんすをみつける。見えない力に導かれるかのように衣装だんすに入り、毛皮のコートを押しのけて奥に進むといつしかルーシーは雪に覆われた真夜中の森に立っていた。
8歳の少年マックスはシングルマザーのママと姉と3人暮らし。マックスはある日、大好きな狼の着ぐるみを着て悪さをするが、それにママは激怒。その悔しさから家を飛び出したマックスは偶然見つけたボートに乗って海へ。やがてマックスがたどり着いたのは、大きな体を持つ不思議な“かいじゅう”たちが大勢暮らす島だった。マックスはなりゆきからその島に王様として迎えられ、みんなが幸せに暮らせる王国を作ろうとめざす。
全寮制の学校へ行きたくない少女ウェンディ・ダーリングは、大人になることを拒む少年ピーター・パンと出会う。兄弟たちや小さな妖精ティンカー・ベルとともに、ウェンディはピーターに導かれ、魔法の世界ネバーランドへと旅立つ。そこで彼女は、邪悪な海賊フック船長に立ち向かい、人生を永遠に変えるような胸踊る冒険へと乗り出す。