1980年代、当時までアクションやコメディのイメージが強かった香港映画だが、英国や米国に留学した経験がある女性監督チャンは、自身のニューヨーク時代を下敷きにしたこの恋愛映画に着手。切なさがたっぷりで大人の観客の共感を誘う、ビタースイートな秀作となった。実際にニューヨークでロケをした、秋の風景も美しい。香港版アカデミー賞の“香港電影金像奨”で作品賞などを受賞。主人公の男女を演じた、「男たちの挽歌」シリーズのチョウ・ユンファと共演者C・チャンは後に「いつの日かこの愛を」でも共演。 香港人の女性ジェニーは留学のため、ニューヨークに行き、遠い親戚である年上の男性シュンタウの古いアパートで間借りすることに。シュンタウはチャイナタウンのレストランで働くが、英語が苦手ながら気ままに毎日を過ごす。ジェニーは先に留学していた恋人ビンセントと再会するが、別の恋人ができた彼に冷たくされてショック。シュンタウはそんなジェニーと過ごすうち、彼女に好意を抱くようになるが、彼女はそれに気付かず……。

アメリカにあこがれるギリシャの青年が、幾多の困難を乗り越えながら、ついに夢を果たすまでを描いた長編映画。原作はカザン自身が一族の話を基に書いた同名小説。

20世紀初頭、多くの日本人が胸をふくらませ新天地カナダを目指し海を越えていった。しかし彼らに対する風当たりは厳しく、差別や辛い肉体労働、貧困を耐え忍んでいた。そんな中、日系二世が中心となりバンクーバーを拠点にした野球チーム『バンクーバー朝日』が結成される。フェアプレー精神を貫き巧みな戦術を用いてひたむきに戦う彼らは、やがて日系移民の希望となり、白人社会からも賞賛を得、激動の時代を照らす光となっていく……。