銀行の支店長、小林雄三と結婚した圭子は冷え切った夫婦関係に憂鬱な日々を過ごしていた。雄三は残酷な言葉で圭子をいたぶりながら、夜毎、ブランデーを舐めながら、寝室では一方的な奉仕を強いていた。欲求不満が圭子の身体はくすぶり続ける。ある日、圭子は湘南にドライブに行き、野崎という青年に出逢う。数日後、圭子は野崎に電話をして、再び遇ったその日に、二人は砂浜で熱く燃え上がった。喜びも束の間、突然の電話が圭子の絶望の底に突き落とした。野崎との現場を写真に撮り、バラされたくなかったら、五百万円持って来いというのだった。 監督:関本郁夫、脚本:志村正浩、撮影:野田悌男。

人里離れた修道院へ大きなバッグを重そうに下げた女がやってくる。藤瀬貴子(高倉美貴)である。彼女は本田という妻子ある男と関係していたが、彼の妻・秋子がが二人の行為を目撃して自殺したことを苦にして、贖罪のため修道女になることを決意し、この修道院にやってきたのだ。その修道院は体の悪い老院長に代わって、シスター・セシリアこと宮地冴子(小川亜佐美)というシスターがすべてを取り仕切っていた。貴子はマリアというクリスチャン・ネームが与えられる。ある日、修道院の近くを自転車が走っていた貴子は3人の男にクロロフォルムを嗅がされ、拉致された。貴子が意識を取り戻すと、そこは山荘の一室であった・・・。 団鬼六原作、「被虐のオリビア・ハッセー」こと3代目SMクィーン・高倉美貴主演の「修道女」SM大作。

大学からの帰宅途中、ふたり組の男にクロロホルムをかがされ、監禁された上に、失禁姿を写真にとられた華子。SMホテルに連れて行かれた彼女は、そこで普段優しい父が、獣のような目をして若い女・レナを荒縄で縛り上げている現場を見せつけられる。隙を見て脱走した華子は、茶道の師匠・江里子の下へ。だがそこにも彼らの魔の手が!

美容院ミサの経営者美沙はふとしたことから一平というカメラマンと知り合った。一平はビニ本のSMカメラマンだが、美沙はそれを知らなかった。ある日、一平は自分のアパートで少女・季里子をモデルに緊縛写真を撮影していた。そこへ、美沙がやって来た。奥の部屋へ季理子を閉じこめると、一平は美沙を迎え入れ、二人は体を重ねた。その時、尿意をもよおした季里子が這い出て来た。驚愕した美沙は絶叫を上げ部屋を飛び出ていく。数日後、ショッピング中の美沙を見つけた一平は「あなたを縛りたい」とささやく。その場は逃げた美沙だが、一平の言葉が忘れられない。その頃、「健康な毎日で退屈」と言う沙貴という客の話に、美沙は一平を訪ねる決心をする。沙貴はSM愛好家の夫に去られたばかりだった。その夕方、美沙は、雄一というチンピラに強姦され、セット台に縛り付けられた。雄一は、恋人が一平の緊縛写真のモデルにされたことを恨み、美沙を一平の恋人と間違えて襲ったのだ。数分後、街を車で走る沙貴は、一平を見付け、後を追った。一平は沙貴の夫だった。美沙の店に追げ込んだ一平は、そこで、股間を開いてセット台に縛られた美沙を見つけ、このときとばかりに責めたてた。窓の外では、二人の行為を沙貴が見つめている。その日から、美沙は一平の部屋を訪れ、倒錯的な愛戯に酔うのだった。一方、かつての夫と美沙の仲を知った沙貴は、美沙を酔わせ、一平のアパートを聞きだした。翌日、一平の部屋を訪ねた美沙は、緊縛された沙貴が一平のファック責めにあっている現場を目撃した。沙貴へのジェラシーから、美沙も裸になって絡んでいく。三人入り乱れての異様なプレイが終ると、二人の女はなじりあった。辟易した一平はそっと部屋を抜け出した。やがて、二人の女に奇妙な親しみが生まれ、股間をまさぐり合いながらのぼりつめていく。その頃、一平が雄一たちにつかまり、撲殺されたことも、二人は知るよしもなかった。

バー“青蛾”のママ、寺田律子は、暴力団の出入りに絡んで刑務所に入った夫、哲の為、組からのオトシマエを迫られ、それを返す為にラブホテルでいかがわしいショーを客に見せて金を作っていた。哲の弟分竜次と恋人の百合も一枚かんでいた。ある日、何も知らないバーの客を相手にライブショーを演じる律子を、隣の部屋からマジックミラー越に、客に混って宮原組の弁護士、神島が見ていた。そのとき、神島は、律子が相手の持っているキーホルダーの鈴の音に興奮するのに気付いた。三人はその日得た金で全てを返済するつもりだった。しかし、律子は、組に金を返しに行く途中、金を奪われてしまう。返済を延ばしてもらうように頼むが、宮原は律子に神島の女になれば許してやると条件を出すのである。哲と別れ神島の女になるくらいならと、ライブショーを選んだ律子が、ある日、百合とレスビアンショーを演じていると、突然警察がやって来た。律子を警察に引き取りに来たのは宮原と神島だった。そこで、金を奪われたことや、警察の手入れなどが二人の仕業と気付いた律子は、神島に身を委ね、それを写真に撮って脅迫しようと計画した。マゾの神島を憎しみに燃える律子は鞭をふり下し責めさいなんだ。異様な光景がカメラに収められた。三人は脅し取った金でアパートを借り、身を隠した。しかし、狭いアパートに三人の男女が寝起きすることは、亀裂を生む結果にもなった。律子と竜次の関係に嫉妬した百合が部屋を飛び出して、宮原組に見つかり、飢えたチンピラの餌食になってしまった。百合から律子の居所を聞きだした宮原は、律子を事務所の地下室に連れ込み、ロープに吊るして神島にいたぶらせるのであった。哲が殺されたことを知り悲しみと苦痛に耐える律子を神島は責めた。鈴を秘所に押し込められた律子は、欲情が体内にひろがるのを感じた。その鈴は、哲の形見のお守札についていた鈴だった。

結婚を控えた女教師の小百合は、ある放課後、生徒の蘭子が浮浪者風の男に犯されているのを見つけ、中に割って入った。男は、小百合をねじあげ教室に連れ込む。助けを求める蘭子は、音楽室から出て来たピアノの調律師、祝を見つけると、小百合の後を追った。二人が教室の窓から覗くと、男は、恐怖で失禁した小百合を後ろから犯している。中へ入ろうとする蘭子を、祝は、「今、中に入ると先生の命が危ない」と止めるが、その目は魅せられたかのように輝いてる。男が去った後、祝と蘭子は、グッタリする小百合をマンションへ送った。 翌日、下校する小百合を、祝は慰め、自宅へ招待した。地下の素的な部屋に小百合が入ると、突然、鉄格子が降りてきた。祝は「今日から私の妻になるんだ」と言う。そして、その日から、想像を絶する責め地獄の日々が始まった。肉ヒダも露わになる程緊縛され、アヌスに大量のグリセリン液を注入された小百合は、額に油汗を浮かべて必死に耐えるが、こらえきれず、羞恥に身悶えながら汚物を噴出した。顔中に排泄物を浴びながらも、祝は責め続ける。クサリ責め、剃毛、そして、前後、二つのバイブレターのついた革の下着を穿かされた小百合は、限りなく続く刺激に腰をよじり、ついには内股を愛液で濡らす。小百合の失踪について、蘭子は祝に不審を抱き、彼の家に潜入するが逆に捕まってしまう。激しい責めに苦悶と愉悦の表情を浮かべる小百合のビデオを見せられた蘭子は、自ら奴隷になりたいと言う。 祝は教師と生徒の二人を全裸にすると、並べて吊るし、ロウソクの滴を浴びせた。三人が快楽の世界に没頭しているとき、ロウソクの火がカーテンに燃え移った。アッという間に広がる火の海に、三人は鉄格子の中から逃げることも出来ない。燃える炎の中で、緊縛されて動けない小百合の目は、至上の責めに妖しく輝いていた。