定年退職間近の刑事サマセットと新人のミルズは、ある殺人現場に向かう。そこには肥満の大男の凄惨な死体があった。またほどなくして、今度はビジネスマンの死体が発見される。サマセットはそれぞれの現場に残されていた文字から、犯人がキリスト教における七つの大罪(傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲)に因んだ殺人に及んでいると分析、残るは5件となった。事件を未然に防ごうと犯人の特定を急ぐ2人。やがて一人の男が容疑者に浮上、しかし接近するも取り逃がし、さらなる犠牲者を出してしまう。そんな中、大罪に沿った犯行が残り2件となったところで、犯人を名乗る男が自首して来るのだが…。

イタリアのミラノでは美しい外国人女性を誘拐して拷問し、切り刻む連続殺人事件が起こっていた。あるとき、スチュワーデスのリンダ(エマニュエル・セニエ)とその妹のファッションモデルのセリーヌ(エルサ・パタキー)が休暇のために訪れたところ、セリーヌが消えてしまう。心配したリンダが地元警察に駆け込むと、猟奇殺人事件捜査を専門としているエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)が現れ、一連の事件とつながりがあると考え、捜査を始める。