怪盗キッドから警視庁に犯行予告が届く。彼が狙うのは鈴木財閥の会長宅から見つかったロマノフ王朝の秘宝“インペリアル・イースター・エッグ”の新たな1個だった。鈴木会長から保護依頼を受けた探偵・毛利小五郎に同行し、コナンと蘭も会長宅のある大阪へと向かう。厳重な警備が敷かれる中、キッドは警察の裏をかく大胆な手口でエッグを盗み出すことに成功するが、ハンググライダーで逃走中に何者かに撃たれ、墜落してしまう。

かつて“堂島の龍”と恐れられた極道の桐生が、10年の刑期を終えて古巣の神室町に戻って来る。そんな彼の前に犬を連れた母親を探す少女遥が現れ、彼は行きがかり上彼女の母親捜しに付き合うことになる。だが桐生が出所したことを知った兄貴分の真島は、しつこく彼を追い回して対決を挑む。

大魔神シリーズ第三弾。非道な領主のもとで強制労働をから逃げ出した村人たちを救うため、四人の子供たちが禁足地の山中へ向かう。領主側は追っ手を放ち、子供の一人が命を落としてしまう。そしてついに、山の武神像が動き出す。  吹雪の特撮が印象的で、大魔神がその宝剣を初めて抜いたことでも話題になった。今回は子供の涙によって魔神が動くというのが新味だが、虐げられた良民の祈りが魔神に通じ怒りが爆発という基本パターンから脱却しきれず、新しいインパクトを与えるには及ばなかった。本作でシリーズは終了し、大映の特撮時代劇は妖怪シリーズへと移る。『マグマ大使』のガム役で知られる二宮秀樹が鶴吉を好演。