日本軍統治下の台湾。港で入国審査を待つミウの荷物を盗んだスリの青年ロンは、実は彼女が日本軍の弾圧を逃れ、上海からやってきた名門拳法道場・精武会師範の娘ライイーであることを知る。根は素直で正義感の強いロンは、台湾の武人を眼の敵にして横暴な振る舞い続ける大和門道場の日本人たちに反感を抱き、精武門に入門。厳しい修行に励んで幻の武術・迷踪拳を修得、大和門道場との前面対決に立ち上がる。 伝説の武道家スター、ブルース・リーの名作で、ジャッキー・チェンがスタントマンとして参加した「ドラゴン 怒りの鉄拳」の正式な続編。ロー・ウェオ監督ら主要スタッフが再集結。この作品で成龍と改名したジャッキーが第二のブルース・リーとして売り出された。前作の設定を受け継ぎつつ、ジャッキーの明るい個性を活かした作品に仕上げているが、最後には衝撃の結末が待ち受ける。

サンフランシスコのチャイナタウン。理想に燃える若きブルース・リーは、武道家としても映画俳優としても上手くいかずに苦労していた。そんな中、中国の北派少林拳の達人ウォン・ジャック・マンが、アメリカのカンフーの現状を視察しにやって来る。カンフー王者を目指すリーはウォンの存在が邪魔になることを恐れ、ウォンに戦いを挑む。<1960年代のサンフランシスコを舞台に、無名時代のブルース・リーと中国拳法の達人ウォン・ジャック・マンの伝説の対決を題材に描いた伝記アクション>

総督の60歳の誕生日を祝う宴会でにぎわうチーフォン家。そこに、総督の息子、シャオレイが現れ、歓談していた客人を追い払ってしまう。怒る父親にシャオレイは「人面桃蜂党がやってくる」と告げる。15年前、総督によって退治された盗賊団、人面桃蜂党の首領の娘、ディンが、殺された両親の復讐のために街に戻ってきたのだ。シャオレイは、自分の子をお腹に宿した恋人チェンチェンに対してわざと冷たく振る舞い、彼女が家を出ていくよう仕向ける一方、自分はすでに決死の覚悟を決めていた。そしてその晩、冷酷無比な人面桃蜂党が現れる。チーフォン家は皆殺しにされるが、シャオレイだけは一命を取り留める。そして彼は信頼する友と一緒にいるはずにチェンチェンを追いかけて旅に出ることに。その道中シャオレイは、思いも寄らない陰謀、愛、裏切りに出会うことになる…。 ロー・ウェイ監督に見込まれたジャッキー・チェンが現在と同じ成龍という芸名となってから3本目の主演作で、シリアスな物語と力強いカンフーシーンが印象的な時代劇。武侠映画の巨匠監督キン・フー作品でお馴染みの名女優シュー・フォンが、ジャッキー扮する主人公に愛憎を抱く無敵の女剣士を見事に演じ、作品に風格を与えている。