いちど見たらその個性的なキャラクターゆえに誰も忘れることのできない、戦後の日本映画界になくてはならない貴重なバイプレイヤーとして活躍した殿山泰司。自らを「三文役者」と称し女と酒とミステリ小説を愛しつづけた彼のことを、みなは親しみを込めて「タイちゃん」と呼んだ。1998年4月30日にその生涯を閉じた殿山泰司の俳優人生を長年の同志、新藤兼人監督が映画化したペーソスあふれる感動ドラマ。

1815年、エルバ島から帰還しナポレオンは、南仏に上陸、護衛兵を従えパリに向かった。パリのルイ18世は、かつてナポレオンの将校だったネイ将軍を派遣し、進撃を阻止しようとしたが兵士たちはナポレオンを見ると銃を投げ出し、歓声をあげて彼のまわりにむらがった。戦火を交えることなく凱旋したナポレオンは、フランス皇帝に返り咲く。この事態に驚愕したイギリスを始めとするウィーン会議の列強国は、今度こそナポレオンを徹底的に駆逐しようと軍備を強化する。連合国の準備が遅れていると見たナポレオンは兵を率いて、英国のウェリントン率いるイギリス・オランダ連合軍、プロシア軍が控えるベルギーへ向かう。そして6月18日、両軍合わせて約15万の軍勢がワーテルローに集結。ヨーロッパの命運を左右する熾烈な戦いが幕を開ける。

ペンシルバニア州の鉄鋼不況に苦しむ小さな町。景気の悪い鉄工所に勤める父と兄が働けども豊かになれない姿を見ていた高校生ステフは、この町から飛び出す希望を持ち、大学の奨学金を手に入れるため部活で得意のアメフトに打ち込む。だがある試合の直後、コーチのニッカーソンと激しい口論になったステフは退部処分を受けてしまう。恋人のリサはそんな彼を慰めるが、未来への希望を閉ざされたステフは途方に暮れる。