統廃合を2年後に控えた松尾高校の校長(もたいまさこ)は、なんとか後世に松尾の名を残したいと思い、俳句甲子園への出場を宣言する。5人1組の出場メンバーに選ばれたのは、帰国子女の治子(関めぐみ)、チアリーダー部をクビになったマコ(小林きな子)、治子に恋する土山(細山田隆人)、野球部補欠選手・山岸(橋爪遼)、治子に憧れる1年生のPちゃん(蓮沼茜)だった。

『赤ちゃんに乾杯』『女はみんな生きている』の女性監督コリーヌ・セローによるヒューマン・ドラマ。遺産相続の条件としてカトリックの聖地へ嫌々巡礼にいくことになった3姉弟を含む、9人のツアー客が、さまざまな感情・背景を抱えながら800キロにも及ぶ旅を続ける姿を描く。歩き続けることで見えてくるシンプルな答えに心温まる作品。 母の遺産を相続することになった姉クララと弟のピエール&クロード。彼らは相続条件として嫌々ながら聖地巡礼の旅に出る。だが、6人のさまざまな事情を抱えた人々との旅を通じて、彼らの心は次第に変化していく。