とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は幕を開けた。

美大生の英雄が絵のモデルを殺害した。だが、彼女は男たちを惑わせ破滅へと導く美しき怪物・富江だった。英雄の犯行を隠蔽する為、富江の遺体を森の中に埋める親友の巧と俊一。ところがその翌日、英雄を元気づけるつもりでセッティングした合コンに死んだ筈の富江が現れ、発狂した英雄は自殺してしまう。

ノンストップ・ゾンビ・アクション『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編。謎のウイルスの感染爆発から4年、亡命先の香港から半島に戻った男が、禍々しい感染者たちと狂気の民兵に遭遇。必死の脱出が始まる。

阪神・淡路大震災が起きた1995年に発生した5件の連続殺人事件は15年後、最後の事件が時効を迎えたが、2017年、自分こそが連続殺人事件の犯人だという男、曾根崎が犯行手記を刊行し、マスコミのスポットライトを浴びる。曾根崎は記者会見を開き、かつて事件の捜査に当たった刑事、牧村の心は騒ぐ。やがて22年前のある被害者の親戚に当たるヤクザの橘は、別の記者会見の場に、復讐のためのヒットマンを送り込む。

トラック運転手の男が突然何者かの襲撃に遭う。意識を失った彼が次に目を覚ました場所は、地中に埋められた棺型の狭い箱の中だった。刻一刻と酸素がなくなっていくという極限状況の中、男は必死に脱出を図る。

主人公の玄野計は、地下鉄ホームで小学生時代の親友、加藤勝を見かける。加藤は線路上に落ちた酔っ払いを助けようとするが玄野と共に進入してきた電車に轢かれて死んだはずであったが、次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。そこには、同様に死んだはずの人々が集められていた。部屋の中央にある謎の大きな黒い球「ガンツ」。彼らは「ガンツ」に理由もわからないまま謎の星人を倒すように指示され、別の場所へと転送される。玄野は戦いを生き延びながら成長し「ガンツ」の世界に触れていく。

弁護士として成功し、裕福な家庭を築いた黒人男性マーキス。ある日、父親の訃報を聞いた彼は、家族とともに自家用セスナで遠い山奥にある故郷へ飛び立った。だが、途中落雷で飛行機が墜落、マーキスは故郷に近い山中の小村で、親切な夫婦に助けられる。家族の無事が心配なマーキスだが、けがで体が動かず、この家には電話すらない。やがて彼は、ここが不気味な呪術が支配する村で、自分が監禁されている事実に気付くのだが……。

高校生のあかね(南明奈)が小学生のころ、司法試験に失敗した息子が一家5人を惨殺するというむごい事件が起きる。その後犯人は首つり自殺するが、彼は死の直前の自分の声と少女の声が録音されたカセットテープを遺して逝く。被害者の少女はあかねの小学生のころの親友で、ある日昔から霊感の強かった彼女の前に突然その少女が現れ……。

山間にある全寮制の女学園。生徒たちの憧れの的である美しい女生徒アヤは、なぜか部屋にこもりきりになってしまう。それからしばらく後、生徒たちが次々と姿を消し、やがて水死体で発見されるという奇怪な事件が起きる。やがて、学園内ではアヤが皆に呪いをかけているという噂が広がっていく。アヤに憧れていた生徒のひとりであるミチは、友人たちを次々と失う中で、事件の鍵を握るかもしれないアヤの部屋を訪ねる。

25年前の若い頃に出会った富江という名の美少女に魅せられた記憶をいまだ忘れられず、娘に登美恵と名付けてしまった父・橋本和彦。登美恵は自分の殻に閉じこもりがちで学校ではもっぱらいじめられっ子だった。そんな登美恵の前に富江と名乗る美少女が現われ、奔放な振る舞いで登美恵を魅了し二人は友だちの関係になる。ある日、富江が登美恵の家に遊びに来て初めて顔を合わせた和彦と富江だったが和彦が目にしたのは、まさに25年前の富江その人だった。

転校生・川上富江の魔性に引き込まれたかのように、男子生徒は彼女の虜になってしまった。彼らの富江への愛はやがて殺意に変貌し、彼女の耳を鋭利な刃物で切り落としてしまう。しかし、その耳は生き物のように動き回る。

ある夜、とある病院にお腹を異常に膨らませた少女が救急患者として担ぎ込まれてくる。やがて腹は大きく裂け、そこから女の頭部が現われ「私は富江。」とつぶやく。それ以降、手術に立ち会った院長や看護婦たちに次々と異常なことが起こる。

第壱話「女子高生編」 富江が死体で発見され、落ち込む恋人の高志を励ます元恋人の美紀。そんな二人の前に忽然と死んだはずの富江が現れる。 第弐話「モデル編」 美少女を撮らせたら超一流のカメラマン森は、スランプに陥っていた。そんな彼の前にこの世のものとは思えない程美しい少女が現れた。少女は「富江」と名乗った。 第参話「婚約者編」 安田は出会って一ヶ月の女「富江」に夢中だったが、彼の前に元死体検死官の男が現れる。彼は富江の恐れるべき秘密を語る。