前作のラストシーンから悪夢は再び動き始めていた。そして8年後。マイクはトールマン事件を他人に伝えようとしたため、精神病患者として入院治療中だった。彼はある日、同じ境遇の少女エリザベスの精神と同調する。トールマンに襲われているのは自分たちだけではなかったのだ。マイクはエリザベスを救うべく、兄の親友レジーと共にトールマン退治の旅に出た。

ベストセラー作家に近づく謎に満ちたエル<彼女>。 彼女は何者なのか? 狙いは何なのか? ふたりの女性の危ういほどスリリングな関係に、 ポランスキーが仕掛けた戦慄のミステリー フランスで今もっとも注目されている作家デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説「デルフィーヌの友情」を映像化したのは巨匠ロマン・ポランスキー。熟練の技巧を凝らして随所に意味ありげな描写を織り交ぜながら、ふたりのヒロインがたどる予測不能の運命をスリリングに映し出す。人間の孤独とアイデンティティーの揺らぎ、密室的なシチュエーションで膨れ上がる極限の不安、じわじわと曖昧になっていく現実とフィクションの境目。これらまさしくポランスキー的なサスペンスと倒錯が渦巻く映像世界は、ひとときもスクリーンから目が離せず、ラスト・シーンを見届けた後もしばし観客を幻惑する。

短波研究者のジョシュと妻イザベルは、娘を亡くしたショックから生活を立て直そうと人里離れた丘陵地の研究施設に移り住む。イザベルは静かな環境の中で衰弱と悲しみを克服しようとし、ジョシュは仲間のトーマスと研究に没頭するなか数年来研究していた謎の短波無線信号とその起源に関する画期的な発見をする。だが、その信号の中の何かが、イザベルと共鳴し、彼女は幻覚や不思議なビジョンを体験しはじめる。ジョシュとトーマスはイザベルの体調を気遣いながらも、その現象をさらに調査するが、イザベルにはこの信号が何か得体のしれないものをこの家に引き寄せたのではないかと、感じ始め・・・。