18世紀ヨーロッパ貴族社会の風俗や世界観を鮮やかに再現し、日和見主義で英国貴族に成り上がっていくアイルランド青年の栄華と没落の半生を描いたヒューマン・ドラマ。
1925年のメキシコ。黄金探しに夢をかける老人ハワードと出会い、金鉱掘りに乗り出したアメリカ人のドブズとカーティン。運良く砂金を発見する3人だが、いつしか強欲な本性を現したドブズが仲間の裏切りを疑い始める。 黄金をめぐる男たちの欲望と葛藤をジョン・ヒューストン監督が骨太に描いた力作。アカデミー監督賞、脚色賞を受賞したほか、ハワードを演じた、名優で監督の父・ウォルターが助演男優賞に輝いた。
脚本家チャーリー・カウフマンは「マルコヴィッチの穴」の成功で、一躍次回作を期待される存在となった。そんな彼のもとにある日、仕事の依頼が舞い込んでくる。それは、作家スーザン・オーリアンがフロリダで蘭を不法採集した栽培家ジョン・ラロシュを描いたノンフィクション『蘭に魅せられた男』の脚色。だが、チャーリーはさっそく作業を始めるものの、全然アイデアがまとまらず悶々とした日々が続く。一方、彼とは対照的に陽気な双子の弟ドナルドも脚本家めざして養成セミナーに通い始め、あっという間に脚本家デビューを果たす…。
ロンドンに住む会社役員の夫婦はイタリアに車を走らせる。ナポリの別荘を処分するためだ。見かけは仲のいい夫婦だが他人同士も同然。冷え切って夫婦仲は悪化の一途をたどり、離婚に突き進もうとしている。ナポリ観光もちぐはぐな別行動だ。次第に二人の関係は悪化をたどり、離婚へと突き進んでいくが・・・。
城岩学園3年B組の中学生たちは、修学旅行の名目で孤島へ。彼らの前に現われた担任教師キタノは、新世紀教育改革法、通称“バトル・ロワイアル(BR)法”により、殺し合いをさせると生徒たちに宣言。生還できるのは最後に生き残った1人だけだった。生徒たちはそれぞれ最低限の武器と食料を与えられ、3日間のサバイバルに追いやられる。男子生徒の七原と女子の中川は謎の転校生・川田と、なんとかこの窮地を脱する方法を探る。
日本でもなじみ深いエミリー・ブロンテによる名作文学を基にした映画。名作『ローマの休日』のウィリアム・ワイラー監督が、ローレンス・オリヴィエを主役に据え、切なくも甘美な愛の物語を見事なまでにスクリーンに焼き付けている。
害虫駆除を仕事にしている小説家志望の主人公ウィリアム(P・ウェラー)。彼は寸暇を惜しんでタイプライターに向かっているが、その分、本業がおろそかになっている。妻(J・デイヴィス)は麻薬に手をだし、廃人の一歩手前。そんな中、かつては中毒者だった彼自身、自分の売る怪しげな殺虫剤を試して、恐ろしい幻覚と溢れる想像力を交互に得るようになる……。W・バロウズの有名な同名小説を「ザ・フライ」「戦慄の絆」のD・クローネンバーグが監督した問題作。