妻に先立たれ、女子高生の娘マーゴットと2人暮らしのデビッド。ある日、勉強会に行ったはずのマーゴットが行方不明なことに気づく。警察に失踪届を出したデビッドは、担当刑事のヴィックとともに、マーゴットのパソコンにログインし、彼女の手がかりを求めてSNSを探り始める。するとそこには、デビッドの知らないもう一人のマーゴットの姿があった。動揺しつつも、さらにマーゴットのSNSを探っていくデビッドだったが…。

ロシアの鬼才、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督の慟哭サスペンス。12歳の息子を押し付け合っている離婚協議中の夫婦。ある日、息子が行方不明になり、身勝手な両親は自分たちの保身のため息子を探し始めるが……。

NYでラジオジャーナリストとして1人で暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。LAの妹の家で突然始まった共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ 独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録 音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のため NYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行く ことを決めるが...

小学5年生の少女トモは荒れ放題の家で母親ヒロミと暮らしていたが、母親は男を追って家出してしまう。ひとりになったトモは前にも頼った叔父マキオの家に向かうが、そこで彼女を出迎えたのは叔父の美しい恋人で、トランスジェンダーの女性リンコだった。リンコは綺麗に部屋を整頓し、美しい彩りのおいしい手料理をトモに振る舞う。トモは家庭のぬくもりや優しさを与えてくれるリンコに、戸惑いながらも次第に信頼を寄せていき…。

くしくも同じ日に母親となった2人の女性がたどる数奇な運命をP・アルモドバル監督が鮮烈に描き、主演のP・クルスが第78回ヴェネチア国際映画祭で女優賞に輝いた秀作。 写真家のジャニスは、法人類学者のアルトゥロに、スペイン内戦中に殺害されて集団墓地に埋葬された親族の遺骨の発掘を依頼。それを機に既婚者である彼と親密な仲になったジャニスは、やがて妊娠し、病院で女児を出産する。ところが後日、DNA鑑定をしてみた結果、赤ん坊はジャニスの子でもアルトゥロの子でもないという意外な事実が判明。実はその子は、同じ日に同じ病院で出産した若きシングルマザー、アナの娘だった……。