1978年のテヘランに住む9歳の少女マルジは、両親や祖母とともに何不自由なく暮らしていた。そんなある日、革命が始まり、新イスラム共和国が誕生。反政府主義者として投獄されていたアヌーシュおじさんも解放され、マルジは彼からさまざまなことを教えてもらうが、その後アヌーシュは新政府に逮捕されてしまう。<マルジャン・サトラピの半自伝的バンド・デシネ『ペルセポリス』を原作に長編アニメとして製作した作品。第60回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。第80回アカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作品であり、長編アニメ映画賞にノミネートされた。>

うだつの上がらないスタンダップ・コメディアン、アルビーは、知り合った美女アニーと意気投合して同棲生活を始めるが、うまくいくのは最初だけ。次第に相手のイヤなところが気になり出した二人の間には見えない溝ができ上がっていた。そしてアニーの前に現れた人気歌手のカリフォルニアへの誘いが二人の仲にピリオドを打つ決定的なものとなった。

冴えないバツイチ男ウィリアム・タッカーは、ロンドン西部の町ノッティングヒルで本屋を営んでいる。そんな彼はある日、ハリウッドのスター女優アナ・スコットが自分の店を訪れたことに驚くが、その直後、偶然にも彼女と街角でぶつかった際にオレンジジュースをこぼしてしまい、着替え場所を提供するため自宅に招くことに。彼女の去り際、初対面にも関わらず交わした“シュールだがステキなキス”から、ノッティングヒルの本屋とビバリーヒルズのスターの恋が始まった…

コロンビアに暮らす貧しい少女が、大金と引き換えに、麻薬を飲み込んで国境を越える“ミュール”の仕事を引き受けることになる。62粒もの麻薬を飲み込んでニューヨークへ向かう少女の姿を、真実に基づいて描いた衝撃作。

処女作1作を残して文壇を去った幻の作家と、秘めた文学の才能を持つ少年との出会い……。感動を呼んだショーン・コネリー主演作。監督は『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』のガス・ヴァン・サント。 バスケットボールのプロ選手を目指す、ブロンクスに住む16歳の高校生ジャマール。彼には隠れた文学の才能があった。偶然か運命の導きか、彼が見つけたのは40年前ピューリッツァー賞に輝いた処女作一作だけを残して文壇から消えた幻の大作家、フォレスターだった。少年に文学の才能を見出した大作家は彼の導き手となると同時に、自らも、心閉ざして生きてきた人生に向き合うことになる・・・。

生活のために仕方なく音楽教師になったホーランド。やる気のない素振りの生徒らに可能性を見出した彼は、音楽の素晴らしさを必死に伝えようとしていく。感動の涙を呼んだリチャード・ドレイファス主演の名作。

ポーランドのダンチッヒを舞台に、3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で、1927年から1945年の激動の時代を描いた異色の大力作。ブリキの太鼓を叩き、奇声を発しガラスを割るという不思議な力も身につけたオスカル、従兄との不倫を続ける母、臆病者の父、画面は時代が産んだ奇異なキャラクターとグロテスクな描写に溢れ、その毒気たるや凄まじいばかりのものである。

ジョージア州の小さな町。夫を亡くした占い師のアニーは、人の運命を見抜く特殊な能力を持っていた。ある日、彼女は息子が通う学校の教師・ウェインと婚約者・ジェシカの結婚生活を占うことに。だが、アニーはその占いで恐ろしい幻想を見てしまう。

幼少時から花嫁になることに憧れていたメアリーは、今やサンフランシスコでトップのウェディングプランナー。ある日、大手食品会社の社長令嬢フランが予定している結婚式の仕事が入る。3カ月後の式を前に慌ただしい日々を送るメアリーだが、交通事故に遭いそうになったとき、小児科医スティーブと出会う。2人は野外上映会に出かけていい雰囲気になるが、後日、フランが紹介した婚約者がスティーブだったのでショックを受ける。

それは多くの人々にとって多くのことでした:若者の野心、勇気、慢に満ちたハンサムな戦士王は、小さな軍隊を巨大なペルシャ軍に導きました...息子は必死に厳しい父親の承認を求めて、 戦い、そしてそれに対する彼の忠誠心と彼の母親への愛の間で苦労しました...戦いに決して負けず、彼の兵士を既知の世界の果てまで押し付けた冷酷な征服者...夢、偉業、運命が残された幻想家 歴史上の彼らのマークは、今日の世界を形作るのに役立ちます。 彼はそれ以上でした。 彼はアレキサンダー大王でした。

千葉・木更津を舞台に、不器用ながらも懸命に生きる現代の若者たちの姿を描いた青春ドラマ。東京湾をわたるアクアラインができる少し前の1996年、千葉県木更津市は、東京からさほど遠くはないが近くもなく、活気は薄れてどこかどんよりとした空気が漂っている。そこに暮らす純、文次、城戸、真木の19歳の若者たちは、何をするでもなくただ日々を過ごしていた。純は中学時代からバンドを続けていたが、毎年夏に開催される「港まつり」での演奏が最後のライブになることが決まっていた。アクアライン完成も目前に迫り、街の空気にも徐々に変化が訪れる中で迎えた「港まつり」当日、ある事件が起こり……。