列強進出が著しい清朝末期の広東。酔八仙(酔拳)を会得したものの、酒の勢いで暴走してしまうフェイフォンは、父ケイインから酔拳の使用を禁じられていた。一方、イギリスが領事館を通じて中国の国宝を国外へ密輸していた事実を察知した武術家マンケイは阻止に動く。ひょんなことからマンケイと知り合い事情を知ったフェイフォンだったが、やがて英国の魔手が彼とその仲間に及ぼうとしていた。
1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。
18歳のソニア(デボラ・フランソワ)と20歳のブリュノ(ジェレミー・レニエ)に息子が生まれる。病院から戻ったソニアは、定職もなく怪しい商売でその日暮しをしているブリュノにまじめに働くよう頼む。
ロンドンのとある刑務所を出所したチャーリーは、ボスであるブリッジャーの指示により、トリノで400万ドルの金塊を手に入れる計画を立てる。 手練の泥棒仲間たちに加え、コンピュータの第一人者であるピーチ教授を仲間にしたチャーリーたちは、一路イタリアへ向かった。そして、当時のイギリスの象徴とも言うべき、赤、白、青のユニオンジャックカラーの小型車、ミニMK-Iが3台、作戦のためにトリノに送り込まれた。トリノの街は、イタリア警察のアルファロメオと、ミニのカーチェイスが展開されることになる――。
14世紀。平民の若者ウィリアムはジュースティングをして諸国を巡る騎士エクスター卿の従者をしていた。ある日、卿が不幸にも命を落とすとウィリアムは大会に出ることのできない平民であることを偽り出場、みごと優勝してしまう。そしてこの時、ウィリアムの心の中で何かに火が点くのだった……。
シアトル市警の刑事コンビ、中年のクリスと若手のビルはFBIの依頼で、刑務所を脱走した凶悪犯リチャードを逮捕すべく、彼の恋人マリアを24時間監視することに。だが美しいマリアに好意を抱いたクリスは、大胆にも彼女の家に出入りするようになるなど、相棒のビルですらあきれる行動へ。一方、リチャードは警察のパトカーと猛烈なカーチェイスを繰り広げるなどの事件を繰り返しながら、少しずつマリアの家に近づいていく。
クリスマス・イヴの夜。ハリントン一家は、毎年恒例のクリスマス・パーティに出席するため、おばあちゃんの家へと向かっていた。20年以上も同じ道を通ってきたフランクだったが、この日彼は、なんとも魅惑的な近道を発見し、ひとけのないその道に車を進めた。ところが、どうしたことか行けども行けども目的地にたどり着かず、道はどんどん暗く薄気味悪くなっていった。やがて一家は、赤ん坊を抱え道端にたたずむ白いドレスの女と遭遇する。それを境に、一家の不吉な予感はいよいよ現実のものとなっていく。
“タイガー・レディ”と異名を取るJ.C.ワイアットはニューヨークの経営コンサルタント会社に勤めるバリバリのキャリア・ウーマン。そんな彼女が突然、親戚の子供エリザベスを引き取るハメに。仕方なく仕事と育児を両立させる女性を目指そうとするのだが結局仕事はうまく行かず。どうしようもなくなった彼女は会社を辞め、人口317人と言う片田舎にリンゴの果樹園付きの家を買って新しい生活を始めるのだった。
偏執狂的なティベリウス皇帝の死後、その後継者カリグラが権力を掌握し、帝国を狂気と堕落の血なまぐさいスパイラルに陥れる。
エイミー(スーザン・メイ・プラット)は、生後間もない娘と夫ジェームズ(リチャード・スパイト・ジュニア)とともにメキシコへ向かう。エイミーの昔の恋人ダン(エリック・デイン)にヨット・クルーズに招待された一家は、旧友のザック(ニクラウス・ランゲ)らを交えて海へと出帆するが……。