筒井康隆の小説『時をかける少女』が原作であるが、原作の物語の映画化ではなく、原作の出来事から約20年後を舞台に次世代の登場人物が繰り広げる物語を描く続編である。

20世紀初頭のアメリカの農村地帯を舞台に、農場主と季節労働者の男女が織り成す愛憎模様を名匠テレンス・マリック監督が詩情豊かに描く、監督第2作。20世紀初頭、第1次世界大戦が始まったころ、シカゴの製鉄工場で働くビリー(リチャード・ギア)は仕事を辞め、妹のリンダ(リンダ・マンズ)と恋人のアビー(ブルック・アダムス)と共にシカゴを飛び出す。テキサスの農場で麦刈り人として働くことになったビリーだが、若き農場主チャック(サム・シェパード)がアビーに目を付けた…。

シカゴ郊外の住宅街。弁護士のカルビンは長男をボート事故で失って以来落胆したままの日々を送り、妻のベスは同じ事故で生き残った次男コンラッドへつらく当たっていた。そんなコンラッドも自分が兄の死の現場にいあわせたという事実の重みに耐えかねて自殺未遂を図り、心の病を治すための施設に入院。4カ月後、退院したコンラッドは自分の学校に再び通いだすが、カルビンはそんな彼を今度は精神分析医のセラピーに通わせる。

マンネリ気味の結婚生活に甘んじる出版社の編集者は、満たされぬ日々を送るなか元カレと再会。冷めてはいるが家族思いの夫と若く魅力的な元カレの間で、彼女の心は揺れ動く。