1928年のロサンゼルス。留守番をしていたはずの息子の失踪から5ヵ月後、警察からの“息子発見”の連絡に喜ぶ母・クリスティンだったが……。実話を基に描く、クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演のサスペンス・ミステリー。
孤児院で育ったラウラ(ベレン・ルエダ)は、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)、息子のシモン(ロジェール・プリンセプ)とともに移り住んでいた。だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、その姿にラウラは不安を覚える。そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい……。
アメリカからロンドンに越して来たアンは、保育園に預けた4歳の娘バニーを迎えに行くが姿が見つからない。アンは兄スティーブンに助けを求め、行方不明になった娘を必死に捜すが、全く手がかりがつかめない。捜査にあたったニューハウス警視は、そもそも娘など存在せず、アンの妄想なのではないかと疑念を抱く…。少女をめぐる異様な事件を、名匠オットー・プレミンジャー監督が強烈なモノクロ映像で描く傑作サイコサスペンス。
夫の突然の他界に深く悲しみつつ、幼い娘ジュリアとともにニューヨーク行きの航空機に乗り込んだ航空機設計士の女性カイル。くしくもこの機は、彼女自身が設計した最新型の大型旅客機だった。そんな飛行中の機内からジュリアが姿を消してしまう。どういう訳か乗員乗客の誰もがジュリアを覚えておらず、乗客名簿にすらジュリアの名前はない。周囲から精神状態をいぶかしむ声も上がる中、カイルは必死にジュリアの姿を求める。
バーモントの美しい湖のほとりに建つ瀟洒な家。娘を大学へと送り出したノーマン教授と妻のクレアは二人で幸せに暮らしていた。最近隣に引っ越してきたフューアー夫妻はケンカが絶えず、心配して隣家を訪ねたクレアはフューアーの妻メアリーから「夫が恐い」と打ち明けられる。数日後、隣家からメアリーは姿を消し、それと同時にクレアの周りでは奇妙な出来事が起こりはじめる。
郡の判事である黒人女性の孫娘が誘拐され、その後殺害されるという事件が発生した。その犯人は11歳の女の子2人(ロニー・フラーとアリス・マニング)であった。アリスは「赤ん坊を殺したのはロニーであって、私ははめられただけです」と主張したが、それは退けられることになった。不思議なことに、アリスの母親であるヘレンは娘を必死で庇う素振りを見せることがなかった。 それから7年後、18歳になったロニーとアリスは少年院から出所した。ロニーは町のベーグル販売店で働き始めたが、アリスはあてもなく町をぶらぶらしていた。アリスはリアリティ番組に出演してスターダムにのし上がりたいという野心を抱いており、司法制度の被害者としての自分をアピールするためのスピーチを練習していた。ヘレンは小学校の教員をしており、娘との関係はギクシャクしていた。ヘレンはアリスが太っていることや母親である自分と同じ価値観に全く共感していないことを不満に思っていた。 2人の出所から2週間後、地元の家具屋でブリタニーという名前の女の子が行方不明になるという事件が発生した。ブリタニーもまた白人と黒人の夫婦の間に生まれた子供であったことから、人々は7年前に発生した誘拐殺人事件を想起した。事件を担当することになった刑事の中には、7年前の事件で被害女児を発見し刑事に昇格したナンシー・ポーター刑事の姿があった。ポーターはあの事件のことが未だに脳裏から離れずにいた。ポーターはロニーとアリスに事情聴取を行ったが、ロニーは怯えるばかりで会話が成立せず、アリスは「7年前と同様、ロニーがやったに違いない」と強く主張してきた。ヘレンにも事情聴取が行われたが、彼女はポーターに対する敵意を剥き出しにした。 ポーターの直観通り、7年前の事件と今回の事件の間には密接な関係があった。しかし、そこには彼女が予想していた以上に陰惨な真実が隠されていた。