慶応四年一月。鳥羽・伏見の戦いの大勢は決し、幕軍は潰走を始めていた。そんな中、大坂の盛岡藩蔵屋敷に満身創痍の侍が紛れ込む。かつて盛岡藩を脱藩し、新選組の隊士となった吉村貫一郎であった。保護を求める吉村に対し、蔵屋敷差配役であり吉村の旧友であった大野次郎右衛門は冷酷にも彼に切腹を命じる。 時は流れ、大正4年。北海道出身の記者が、吉村を知る人々から聞き取り調査を行っていた。
ニューメキシコ州ミラグロ。静かなこの町に、レジャーランド建設のため土地開発業者のディヴァインがやってきた。強引な業者に対抗し、自然とともに生きようと開発に反対する住人たちの友情と絆を描いた感動作。