旧約聖書のヤコブの話をヒントに、悪夢と現実の間で翻弄されていくベトナム帰りの男の奇妙な体験を描いたサスペンス・スリラー。ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは最近夢と現実の区別がつかなくなるほど奇妙な出来事に遭遇していた。疾走する地下鉄に乗る得体の知れない人々。掛かりつけの医者の死亡。自分を轢き殺そうとした車に乗る異様な人物。そしてベトナムの悪夢や幻覚までもが見え始め……。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話がかかってくる……。
1960年以降、アメリカを中心に数々の心霊事件を解決に導いてきた実在の心霊研究家ウォーレン夫妻。彼らが極秘にしてきた事件を描き、世界中に“真実の恐怖”を叩きつけた前作『死霊館』から3年。オリジナルキャスト&スタッフが再び驚愕の実話恐怖事件を掘り起こす。その名は「エンフィールド事件」。“史上最長期間続いたポルターガイスト現象”として心霊史に残る悪名高き事件で、人々は“ポルターガイスト”という言葉と、その恐ろしさを知ることとなった。前作を遥かに凌ぐ“極限の恐怖”の舞台はロンドン北部エンフィールド。正体不明の音・不穏な囁き声・人体浮遊など数々の不可解現象に苦しむ人々を救うためウォーレン夫妻は再び恐怖の元凶と対峙することとなる。
『インフェルノ』(原題:Inferno)は、映画『サスペリア』で成功を収めたイタリアの映画監督ダリオ・アルジェントが、その後アメリカ資本で作ったホラー映画(1980年)である。原作はトマス・ド・クインシーの『深き淵よりの嘆息』。『サスペリア』に続く「魔女3部作」の2作目とされる。 ニューヨークに住むローズは、近所の骨董屋で『三母神』(THE THREE MOTHERS、三人の母)という本を見つける。そこに綴られていた建物に関する記述が、彼女が今暮らしているアパートのことであることがわかり、大いに興味を抱くようになる。 『三母神』の著者はバレリ。幾世紀前の建築家らしいその彼は3人の魔女のために家を建てたという。場所はフライブルク、ローマ、そしてニューヨーク。ローズはまさにその魔女「暗黒の母(マーテル・テネブラルム)」のために建てられた館に住んでいたのだ。彼女は、弟マークにそのことを知らせる手紙を投函した後、好奇心から自宅の地下室を調べ始めるが、そこには死体が……。