テネンバウム家の3人の子どもたちは皆若くして成功した天才児。長男のチャスは10代で不動産売買に精通し、国際金融にも才能を発揮する。長女マーゴは12歳で劇作家デビュー。次男リッチーもまたテニスのジュニア選手権3連覇で将来を嘱望されていた。しかし、父親の過ちと裏切りにより一家は崩壊を始めてしまう。チャスは飛行機事故で妻を失い、男手ひとつで二人の息子を育て、マーゴは年上の男と結婚の末無気力な毎日を送り、次男も突然テニス界を引退、船旅に出てしまう。そんな彼らと再び家族の絆を取り戻したいと考えた父親は一計を案じるのだったが……。

父と屋敷で暮らしていたダニエルだったが、二人の娘がやってきたことから状況が一変。父も亡くなり、ダニエルはメイドとしてつらい生活を送るはめに……。今までにない解釈で映像化された、シンデレラのストーリーをもとにした時代劇。

新進の女性フォトグラファー、イザベルは弁護士のルークと恋をして同棲を始めたが、ルークには先妻との間の子供が2人いた……。キャリア・ウーマンが織りなす人間模様を温かいタッチで描く。

1992年のイングランド北部ヨークシャー地方、炭坑の町グリムリーは炭坑閉鎖問題で揺れていた。結成百年の伝統を誇る名門ブラスバンド、グリムリー・コリアリー・バンドでも、メンバーそれぞれが苦境に陥っていた。バンドに全情熱を傾けるリーダー兼指揮者、ダニーは、全英選手権に出場し、ロイヤル・アルバート・ホールで演奏して優勝することを夢見てメンバーに激を飛ばすが、炭坑夫である彼らは炭鉱閉鎖の不安ゆえに気もそぞろだ。 そんな折り、グロリアが生まれ故郷のグリムリーに戻って来る。彼女はかつてのダニーの親友の孫娘で、フリューゲル・ホーン持参で練習場に現れ、いきなり難曲の「アランフェス協奏曲」をバンドと巧みに奏で一同を感心させてしまったのだが…。

名門のカーバー高校では、生徒会長選挙に学園一の優等生が立候補した。彼女に学校を牛耳られることを恐れた顧問教師は、成績は良くないが人気のあるアメフト部員を立候補させるが……!? ブラックな笑いが渦巻く傑作学園コメディ。

パリ・オリンピック陸上短距離で祖国イギリスに金メダルをもたらした2人の若者がいた。ユダヤの血をひいている為、言われなき差別と偏見を受けてきたハロルド。彼にとって走ることは偏見に勝利することであった。一方、宣教師の家に生まれたエリックは神のため、信仰のため走った。

ワシントンDCの警察で刑事をしながら犯罪心理学を研究するクロスは、ノースカロライナで姪ナオミが何者かに誘拐されたと聞き現地へ。実は同地では8人の女子大生が次々に誘拐され、そのうち3人は遺体になって見つかっていた。犠牲者3人の誘拐された順序が殺された順序と異なることから、犯人の目的が殺人ではないと主張するクロス。やがて9番目に誘拐され、犯人のアジトから脱出した外科医ケイトからクロスは手掛かりを得る。

ジョン・トラヴォルタ演じるクールな弁護士が、金のための戦いから正義のための戦いへと変化するさまを描く辛口の法廷劇。公害から白血病になってしまった家族に依頼され、弁護士は巨大企業を相手に戦うことになるが……。

銀河系で繰り広げられる近未来の戦争を担うのは、冷酷で従順な戦士となるべく訓練されたソルジャー。しかし時代は変わり、遺伝子操作が生んだ新型戦闘員によって、トッドのようなベテランはもはや時代遅れに。だがトッドがおとなしく処分されると思ったら大間違いだ。火花散るアクションを支えるのが、息を呑む映像世界。動き回る超巨大戦車。地球を追われ、廃棄物に埋もれた惑星で暮らす人々。人間の手に負えないほど発達したテクノロジー。ただのディストピアではない。ここは紛れもない戦場だ。

腐敗しきった政治の世界に嫌気がさして、自らの暗殺計画を企てるベテラン議員が主人公のブラック・コメディ。怖いものがなくなった彼は過激な発言を連発。それが逆に彼の支持を広げることに……。

クリントンとヒラリーを思わせる主役の設定が話題を呼んだ、ポリティカル・コメディ。大統領選に出馬した州知事ジャックとその妻スーザン。だがジャックは女グセがとにかく悪く……。

偏執狂的なティベリウス皇帝の死後、その後継者カリグラが権力を掌握し、帝国を狂気と堕落の血なまぐさいスパイラルに陥れる。

骨髄移植でしか助かる道のない息子のためドナーを探していた刑事フランクは、唯一の適合者が残忍な凶悪知能犯マッケイブであることを知る。しかしマッケイブは留置場から脱走し……。マイケル・キートン、アンディ・ガルシア主演のノンストップ・アクション。

見事に牧羊犬ならぬ牧羊豚となった『ベイブ』の続編。ここではベイブの不注意から、ホゲットさんの体が不自由になってしまう。牧場の仲間たちに後押しされて農場のピンチを救うため、ベイブはエズメおばさんと共に都会へ旅立つことを決意した。