20世紀初頭のアメリカはモンタナ州で牧場を経営するラドロー家。第一次世界大戦の余波に飲み込まれる3兄弟の悲劇を、男女の人間模様を絡めて壮大なスケールで描いた感動作。

ひと切れのパンを盗んだ罪で、19年の獄中生活を強いられたジャン・バルジャン。仮出獄した彼は改心し、やがて市長にまでなって尊敬を集めていたが……。時代を超えて心を打つ、人間ドラマの名作。

 1929年10月、アメリカは株の大暴落で大恐慌時代に陥った。それまで自動車ディーラーとして成功を収めていたハワードは、最愛の息子を交通事故で亡くし、妻にも去られてしまった。そんな彼は1933年、運命的に出会った女性マーセラと結婚。そして、乗馬の愛好家である彼女に影響を受け、競馬の世界に傾倒していく。やがて、彼はカウボーイのスミスを調教師として雇う。スミスは“シービスケット”と呼ばれる小柄で気性の荒いサラブレッドの潜在能力に目を付け、その騎手として気の強い男ジョニー・ポラードを起用するのだった。

旅行中に親しくなった上流階級の二つの家。両家から恋におちたヘレンとポールだったが、別れることに。だがやがて両家は隣同士として住むことに……。閉塞的な英階級社会に生きる人々の愛憎。

交通事故で昏睡状態となり、生死の境をさまよううちに幽霊となってしまった女性医師エリザベス。彼女が住んでいたマンションは貸しに出され、そこにデヴィッドという男性が入居する。彼は妻に先立たれ、傷心のうちに越してきたのだった。ところがエリザベスは自分が幽霊になっていることに気づいておらず、新たな住人となったデヴィッドを追い出そうとする。デヴィッドも想定外の事態に戸惑うが、何も覚えていないエリザベスのため、一緒に彼女の素性を探っていく。

スタンリー(シャイア・ラブーフ)は、一族にかけられた呪いのために、悪運に悩まされていた。ある日、スタンリーは靴泥棒の汚名をきせられ、青少年犯罪者の矯正施設グリーン・レイク・キャンプで18ケ月服役することになってしまう。グリーン・レイク・キャンプは「レイク=湖」とは名ばかりの砂漠だった。環境は劣悪、脱走しても生き残る見込みはない過酷な環境だった。

かつての恋人に呼び出されたトムは、社内で誘惑される。断って部屋を出たトムを彼女がセクハラで訴えたことからゲームに巻き込まれる……。ハイテク企業を舞台にしたセクシャル・サスペンス。

今どきの女子高生とは違う、内気で風変わりなベラ。母親の再婚を機に父と暮らすことにしたベラは、転入先で美少年のエドワードと出会う。知的で謎めいたエドワードに惹かれていくベラだったが、彼は1918年から年を取っていない不死のバンパイアだった。

アナウンサー志望の女子大生、聖山環菜が父親を刺殺する事件が発生。環菜のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川景子)は、面会や手紙のやり取りを重ね、環菜の周囲の人々を取材する。環菜に自身の過去を重ね合わせた由紀はやがて、心の奥底にしまっていた記憶と向き合うことになる。

ニューヨークに住む離婚調停中のダリアと幼い娘セシリアは、マンハッタンから離れたルーズベルト島のアパートに引っ越す。ところが、その部屋の天井からは水が漏れ、周囲で奇妙な出来事が起こる。これは離婚や転居、新たな仕事のストレスを抱えるダリアの妄想なのか? 鈴木光司の小説「仄暗い水の底から」を、オスカー女優ジェニファー・コネリーを主演に「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督が映画化。音楽はデビッド・リンチ映画の常連アンジェロ・バダラメンティ。