現代版“ロミオとジュリエット“の障害は、人種と階級の違い。フェミニストの女流監督、C・セローが社会の固定観念をユーモアたっぷりに覆した現代のおとぎ話。「愛と宿命の泉」での名演以後すっかり売れっ子になったD・オートゥイユと、天性の才能が光るまったくの素人P・リシャールの演技が素晴らしい。ロミュアルドは35歳の会社の社長。美しい妻と子供たちに恵まれて順風満帆の人生を歩んでいる。一方43歳のジュリエットは、ロミュアルドの会社で掃除婦をして父親の違う5人の子を育てている。接点のまったくなかった二人だが、重役たちの陰謀に巻き込まれて……。
大学教授のデヴィッド(ベン・キングズレー)は、教え子のコンスエラ(ペネロペ・クルス)と一夜を共にする。彼は30歳も年の離れた若く美しい女性との情事に有頂天になり、親友ジョージ(デニス・ホッパー)にも彼女のことを打ち明ける。やがて二人はお互いをかけがえのない存在だと認識するようになるが、デヴィッドの態度は煮え切らず……。