プロテニス選手からコーチに転身したタシは、スランプ中の夫アートを“チャレンジャー”で優勝させ、自信を取り戻させようとするが、決勝の対戦相手が元カレで不穏な事態に陥る。

ソウルの大学で不祥事に巻き込まれ、片田舎の講師として赴任してきた教授ハッキュ (チョン・ウソン)は、退屈な毎日に辟易していた少女ドク(イ・ソム)と、 激しい愛に溺れる。しかし、ハッキュは復職することになり、ドクに手切れ金を渡して別れよとする。時を同じくし、ハッキュのうつ病の妻は、娘の前で自殺してしまう― 8年後、ハッキュは作家として名声を浴び放蕩な日々を送っていたが、高校生になった娘のチョン(パク・ソヨン)は母親の自殺が父親のせいだと思い憎しみを抱いていた。ハッキュは病気で徐々に視力を失って行く。全てを失いかけたハッキュの前に現れた女セジョン。目がほとんど見えないハッキュはセジョンがドクだとは気づかず依存していく。ドクなしでは何もできなくなってしまったハッキュ、そして二人の関係に気づき嫉妬をするチョン。三人の危険な関係の中、ついに全てを手中に収めたドクは、ハッキュを破滅に導くが…

18世紀末に実在した天才絵師シン・ユンボクの謎に満ちた生涯を、“ユンボクは女だった”という大胆な仮説のもとに、その代表作“美人図”に秘められた愛の物語をスリリングかつ官能的に綴る歴史絵巻。主演は「下流人生」のキム・ミンソン、共演に「後悔なんてしない」のキム・ナムギル。監督は「僕の、世界の中心は、君だ。」のチョン・ユンス。  4代続いた宮廷絵師の家に生まれ、天才的な絵の才能を持ちながらも女ゆえに表舞台に出ることはなかったはずの末娘は、自殺した兄シン・ユンボクに成り代わり、男装して女人禁制の図画署に入ることに。名絵師キム・ホンドにその才能を見込まれ、絵に全てを捧げて生きるユンボクだったが、鏡職人ガンムと出会い恋に落ちてしまう。一方、愛弟子の秘密に気づきながらもユンボクへの想いを抑え続けていたキム・ホンドだったが…。

ゴダール版“カルメン”の映画化で彼自身も精神衰弱気味のカルメンの伯父役として登場している。物語は銀行強盗団の一人カルメンと、彼女を追っていた警察官との禁断の愛を描く。なおこの年“カルメン”の映画化が頻発したのは原作者ビゼーの著作権が切れたため。(allcinema)

モンリョン(リュ・スンボム)に付き添って訪れた青風閣で、妓生の娘チュンヒャン(チョ・ヨジョン)に一目惚れした小間使いのバンジャ(キム・ジュヒョク)。モンリョンも彼女を目に留めているという事実を知り、諦めようとするのだが、自身をぞんざいに扱うモンリョンの態度に対する敵愾心で、チュンヒャンに対する気持ちを表現してしまう。 チュンヒャンもバンジャの男らしさと優しさに惹かれ、遂に体の関係を持つことに…!

キャンドルライトが闇の中から湧き出た様に浮び、周囲の闇は深い拒絶を示している。女歌手の唄声……。人気のないナイトクラブで秘やかに祝杯があげられる。革命軍「四季協会」の秋軍団が首都総攻撃を期し、米軍基地襲撃、武器奪取作戦を敢行するのだ。全裸の秋と十月が抱き合う。激しく秋を攻める十月。恍惚のさなかで誓い合う革命天使二人。闘いの始まり。首都をもやしつくそうとする炎が、今、その炎の手を上げようとしている。基地への突入隊は十月組隊長以下月曜から日曜までの八名の兵士。その半数が戦死し、リーダーの十月は弾薬の爆発で目を負傷する。別動隊の九月組は姿を見せず、女指揮官秋が現われ、アジトへの待機を指令する。過大の犠牲を払い手に入れた爆弾兵器は、冬軍団二月組によってクラブの歌手である金曜日の部屋から徴収され、金曜日と月曜日はすまじいまでのリンチにたたきのめされてしまう。秋軍団の解散式。十月は来ない。じれる秋の背に金曜日の歌が突きささる。秋が絶叫する。本気で孤立出来る奴、自分の身体だけで闘える奴、個的な闘いを個的に闘える本気の奴らが十月組なんだ!孤立した精鋭こそが世界を換える。世界を創る。十月!私は今飛ぶわ、あなたと、あなた達と!秋におそいかかる数人の男たち、血か飛翔する。大爆発。月曜日が爆弾をかかえ野分けのように走る。金曜日が駆けめぐる。一本の華麗な火柱、十月の兵士の壮絶な爆死。爆弾を背負った土曜日が、そして盲目のリーダー十月が風景の中へ溶け込んでゆく。あとは、静かな戦場の風景が、風に吹かれているだけである。